下校、駅までに-1
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僕が学校を出て駅へ向かう途中、
「今日は、あなた一人?」と声をかけられた。
それは、けっこう名の知られたk校の制服を着た女子二人連れだった。
彼女は僕を、駅近くの商店街に隣接した通りに連れていった。
そこは商店街と違って、人通りが意外なほど少ない。
少し歩いたところで、彼女はまた脇の道を入ってシャッターを閉じた店の前に連れてきた。
いつの間にか彼女と僕、二人だけになっている。
彼女は僕を、壁に押さえつけると制服のズボンから珍々をつかみ出した。
僕があっけにとられていると、彼女は珍々に舌をのばして、先っぽをくすぐった。
そんな経験、初めてだった。
珍々が勢いよく硬くなった。
彼女はコチコチになった珍々を軽く唇ではさむ。
僕は思い出した。
彼女は前に会ったことがある……。
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同級生の某一郎と、いつも通り一緒に下校していた。
某一郎は、下校時になると性格が一変する。
学校の女子とは必要最小限の会話しかしないのに、下校途中に会う女子にはさりげなく近寄って話しかける。
二、三回会った女子になると、
「今日、女の乳首吸いたい気分なんだ。」
「ちょっと俺の珍々、癒してくれよ。」と、
僕が隣にいることなど気にせず、エロい要求をする。
女子のほうも女子のほうで、「えー、何言ってるのー?」なんてこと言いながらも、某一郎に背中を押されて街のスキマに連れこまれる。
スキマに入る前に、某一郎は僕にピンポン玉を手渡す。
「こっちに『不審者』が近づいてきたら、これを投げて知らせてくれ。」
その奥で二人が何をしてるのか、僕のいる位置から見えないし、見たくなかった。
(性行為の真っ最中なんだろな……)
声をかけても、女子に相手されそうにない僕は、
「ハーイ!」
「なあに?」
「セックスしようよ!」
「オッケー!」
で女子と性的に触れあえる某一郎が「すごいな……」と思うだけだった。
その中のひとりが、彼女。
(たしか某子さんとか言ったな)
彼女は某一郎とこんな空間で、こんなことをしてたんだ。