秘密のはなし.1 (綾+凛)-1
キャーキャー
キャーッ
そう。僕たちはいつも光の中にいた。
輝いていた君のことを、僕はずっと一番近くで見ていたんだ。
君は気づいていないかもしれないけどね。
月の灯りが差し込む僕の部屋の中。僕らは裸で抱き合っていた。
「あぁっ、すごっいっあっんっ・・ダメぇっ」
『もぅダメ?本当に?じゃあ、やめとくか・・』
そう言って、中に入ったまま、急に止められた。
「・・ぃやぁっ・・っあっ・・やだぁ・・りょう」
僕の中に入ってる綾に、もっと泣かされたくて、目の前にいる綾に抱きついた。
『ダメって言うから、やめたんだろ?どーして欲しい?ちゃんと言って』
すごくイジワルな顔で下から覗き込む綾は、世界一セクシーだ。
そして、また綾に溺れていく。
「お願い・・もっと・・ぐちゃぐちゃに・・奥まで・・犯して」
『真っ赤な顔しちゃって・・凛かわいいよ』
低音の響く声で、耳元に甘い言葉を囁くなんて反則だ。
そして綾は、さっきより更に奥をつきながら、右手で僕のを激しく扱いてきた。
「っわぁっ・・っあっあっっん・・んっあっ」
『凛の中スッゴい良いよ。あぁっ・・ヤバいっ』
綾の動きは激しくなって、僕もそれに合わせて腰を振る。
「っあっあぁっ・・だめぇ・・イッちゃうよぉ・・綾?」
『・・っうっあっっ・・一緒緒にイクぞ・・ずっと一緒だ』
「っあっあぁっ・っあっあっ・・」
目が覚めると、綾はいなかった。
キッチンに行くと、朝食が用意されていた。
お泊まりの翌朝は、いつも僕の為に朝食を作ってくれる。
綾は朝食抜きのクセに『健康に良いから』とか言ってた。
綾の料理は美味しいから、まぁいいんだけど。
僕の名前は凛。
成長のないこの童顔と、この名前のせいか?よく女の子と間違えられる。
ボッーとしてて自覚がないって、よく言われるけど、職業はアイドル。
彼は同じグループの綾。クールな綾だけど、2人っきりの時はすごい優しい。
そんな綾が好き。
こんな風に意識し始めたのは最近の事。
今までの綾は、いろんな女の子との噂が耐えなかった。
綾曰わく僕は『初めての彼』らしい。
本当かな・・?
こうなれて嬉しいのに、綾は最近ドラマに出て忙しくなり始め、一人の仕事が増えて、逢える時間が減りつつある。
次に会えるのは一週間後らしい。仕事だけどね。
一週間後。
やっと逢える。綾に早く触れたくて、楽しみにしてた。
『おはよー』
スタジオの入り口で、同じグループの新ちゃんに逢った。
新ちゃんはグループの6人の中で一番年上で、面倒見が良い。僕が一番年下って事もあって、いつも構ってくれる。
頼れる兄貴分だ。でも、新ちゃんにも綾との事は“秘密のはなし”。
「新ちゃんフリ覚えた?」
『ばっちり。凛まだかよ。もうすぐライブだぞ。みっちり教えてやるからな』