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何かが来る
【ファンタジー 官能小説】

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何かが来る-7

バスが止まります。お姉さんがその勢いに前へ放り出されました。男のものが抜けて跳ね上がります。
そのお姉さんは何もなかったようにバスを降りて行きました。
≪よかった≫ほっとします。
そしてバスから降りる一瞬、その横顔が見えました。それは私の顔でした。
≪うそ≫ 何人か乗って来て、ぼうっとしていた私は少し押し流されました。それに紛れて男がどこへ行ったかわからなくなりました。
バスが発車し、揺れます。そうすると、また何かがあたしのお尻に当たりました。
柔らかい、男性の物が密着してくる、そんな感じです。
≪思い違いかもしれない、へたに騒いで違ったら恥ずかしい≫ 偶然か、その場所はさっきお姉さんが立っていた場所でした。
≪なんなのこれ≫立ちくらみがして、視野が暗くなりました。

―――マイの尻にスカートの上から手をすべらせた。
「今見たことは、お前が体験することなんだ。あのお姉さんはおまえなんだ」ささやいてやると、マイはピクッと体を揺らした。
≪これは夢じゃない≫
「ほら、これなら触られているのがわかるだろう」
スカートを持って、その下に手を滑り込ますと、白いショーツをこする。
マイはスカートを直そうと、手をうしろへやろうとするが、満員の車内にいるように腕が動かせないでいる。
「さあ、しようか」
ショーツの中へ指を入れた。
濡れている ―――

≪しまった。さっきの男だ≫ 直感しました。
揺れに合わせて、指が足の間に差し込まれてきます。気持ち悪くて仕方ありませんでした。
さっきの女性の時にはみんな知らん顔をしていました。あたしが助けを呼んでも同じかもしれません。
それどころかみんなに、こんなことを見られたら、もうこのバスには乗れません。
≪どうしてさっきほっといたんだろう、あの時言っておけばこんなことにならなかったのに≫
「熟れてきたな。もう少しだ。もっと濡らせ、欲情してしたたらせろ」耳元でだれかがささやきます。
「俺が満足させてやるからな」
ショーツが横にずらされ、股にスウッと冷たい空気が流れ込むと、今度は暖かいものが押し付けられてきました。
≪うそ、なにこれ≫
それはおしりのところで躊躇した後、ぐいっと前へ入ってきます。そして立ちくらみの夢の続きが私を襲いました。
夢だと思っていたものは、夢ではないのかもしれません。

―――そう俺のものだよ。
マイはそこを濡らして、おれの来るのを待っている。
背中を押して前かがみにさせる。そのまま突き入れると、イチモツは尻の奥へ入り込み、溝を押し広げ、クリトリスにささった。
マイは背伸びをするようにつり革に掴みかかり、声が出るのを我慢した。
≪出してもいいんだよ≫ もう一度突き入れた。
「キャン」子犬のようにマイが小さく叫ぶと腰を前に出して挿入を避けた。
≪次はどうかな≫ 爪先立って逃げようとするが、宙には上がれない。追いかけるように腰を押しつける。
「やめて、やめて」呪文のように囁いている。
≪そんな魔法はないんだよ≫


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