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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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同僚への嫉妬-1





「加奈ちゃん、今日、十八時半に迎えに行けばいい?」


理央は職場の廊下で、中村加奈子と、同僚の佐久間亨(さくまとおる)が話をしているのを聞いてしまった。

「……っと」

理央が側にいるのに気づいて、亨はバツが悪そうにこちらを見た。

「中村さん。ではまた連絡します」

「加奈ちゃん」と呼び、敬語を使っていなかったくせに、理央を見た途端、亨は咄嗟に話し方を変える。
理央の心はずきん、と痛んだ。

亨は理央と同い年で、比較的仲が良く、仕事後には飲みに行くような仲でもあった。


(何であいつが加奈ちゃんとか呼んでんの?)

そんなことを考え、イライラしていた。
今、理央は加奈子とデスクがあるフロアの上にある、会議室のフロアで明日の会議の準備中だった。
加奈子は長机の配置を変えたりしていたが、理央はぼーっとその姿を見つめてしまっていた。
ジャケットは下に置いてきたのか、白いブラウスを腕まくりしており、加奈子には珍しくハイウエストな黒のタイトスカート。
布に包まれた小さな臀部のみならず、黒いストッキン越しの細く、きゅっとしまったふくらはぎさえいやらしい。

今日は他の部署でも会議等ないようで、このフロアはシンと静まり返っている。

加奈子は、会議室の前方のスクリーンを下ろし、倉庫から持ってきた移動式のプロジェクターと電源を繋げている最中だった。
理央は後方にひとつある会議室のドアの鍵を静かに締めた。

ぞわぞわと自分の体に鳥肌が立つ。

昨年、都内で研修会があった際ーーホテルの部屋で二人きりになった佳織を後ろ手に縛り、ベッドに押し倒した。
そんな行為よりも、おそらく今からしようとしていることはもっとひどいのではないか。
程度の問題では無いが、自分の中にこんな感情があることに驚く。

理央はコツコツ、と革靴の音を小さく立てて、加奈子の方に近づいた。
一旦プロジェクターの電源をつけ、スクリーンに映るかどうかーー丁寧な彼女は動作確認をしていたらしい。
プロジェクターのスイッチを切り、近づいてきた理央に微笑む。

「下、おりようか。プロジェクター運ぶの手伝ってくれてありがとう」

加奈子が台車を押そうとしたとき。

理央はその手を制して、自分の方向へと引っ張った。

加奈子の細くて小さな体は理央にだきすくめられる。

「どうしたの?」

「鍵……締めましたから」

「え?」

加奈子は怪訝そうな表情で顔を上げる。

理央は無表情で、腰を強く抱き留めながら、長机の上に彼女の体を押し倒す。

「え、佐藤くん」

「加奈子」

たかだか、加奈子のことを他人が名前で呼んでいただけで。
こんなにも激しく嫉妬するのかと。
ただの八つ当たりでしかない、こんな自分の行為に吐き気がしてくる。


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