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おうち葬
【母子相姦 官能小説】

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母ちゃんの部屋で-3


   ▽

 「おい、おい!」ルニの声を聞いて、俺は気づいた。
 母ちゃんの胸を触る現場を、ルニに目撃されたことを。

 「ど、」俺は例によって、胸から手を離すことも忘れてルニに聞いた。「どこに……行っとったん?」

 「コンビニに、コピーとりに行っとってん。」ルニは下げていたバッグからコピーした紙をたくさん取り出した。「診断書やら何やら……母ちゃんが死んだって証明を。それの元はみんな(葬儀の)業者さんが役所や病院でとってくれたんや。」

 ルニはそれを床に置くと「ワタシも触っとこ。」と母ちゃんの胸に手を伸ばした。
 「うわ……」ルニは母ちゃんの着物の襟に触れた。「白装束やね。」
 「うん。」
 「ここに……」ルニは胸をなぞった。「AED当てとったね。」
 「うん。」
 「母ちゃん、キレイな乳首やったね。」
 「いや、そこまで見てなかったわ。」
 「なんか……顔に白い布をかけたりせえへんねんな。」
 「そうやな。」
 「ひとが死んだら、もっと気味悪い感じになるんかな、と思っとったけど……ほんま、フツーに寝とる感じやな。」
 「そうやな。俺もフツーに母ちゃんに触っとったし。」

 ルニは周りを見回した。
 「父ちゃんが死んで、この部屋を母ちゃんが使うことにきめたとき、母ちゃん『自分の部屋持つの初めてや!』とメッチャ喜んどったね。」
 「うん。父ちゃんの持ち物は、みんな俺の部屋に押しつけて。」
 「本もCDもDVDもフィギュアも……母ちゃんみんな自分の好きなモノで固めて。その好きなモノに囲まれて送られたかったんやね。」
 「ルニは、(葬式について)母ちゃんから何か聞いとったん?」
 「うん。」
 「それで業者さんと手ぎわよく話が出来たんやな……。俺、母ちゃんが身体弱いほうやから『母ちゃん死んだらどないすんのん?』なんて聞きたくなかったもん。」
 「ワタシも……この部屋で一回だけ母ちゃんとDVD見とったら『私の葬式はここの部屋で、ルニと兄ちゃんだけでやってもて』って言われただけ。」

 ふいに、ルニが顔を下げて母ちゃんの唇にキスした。
 「おいおい……」俺はそう言いながら、先をこされた、と思った。

 「あー、もう……。
 母ちゃん、ええ女やな!」
 唇をはなしたルニが言った。
 「うん、ええ女やわ。」
 「ええ思い出だけいっぱい残して、さっさと自分だけひとりいってまうんやから……。でっかい彗星見るまで百歳まで生きる言うとったのに、70そこそこで行ってまうなんて……それに。」
 ルニは装束をつかんだ。
 「ワタシに……着付けのワザがあったら、こんなん一回脱がしておっぱい吸いたかったのに……!」

 「そうやな。」俺はルニの髪を撫でて言った。「着衣に乱れがあったら、業者さんに『死姦でもしたんか』と思われそうやな……。」

   ▽

 結局、俺のセックス遍歴は
 まだ、母ちゃんで止まってる。


   【おしまい】

 
 


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