ひとつ屋根の下@*美形三兄弟!?3-1
「お前が…うっわー…。」
「もしかして…天宮がムスコなの?」
「ムスコって、おい。」
「あら、二人は知り合い?」
「知り合いも何も…」
「俺ら、同じ学校なんだよ…。」
しかも1年生の時は、同じクラスだった。
ちょこちょこ話すくらいだったが、もうちょっと話すだけでファンの子の視線がひどいのよね。
それほど天宮は、人気があるのだ。
「まさか…天宮だなんてー!!」
「なんだよ、失礼なリアクションして。」
「天宮こそ、さっき『うっわー』とか言ってたじゃないの。」
「「………」」
ふん。
「二人とも、仲良くしてねー?じゃあ、夕食の準備してくるから。」
鈴さんはそう言いながら、リビングから出ていってしまった。
「ね、天宮の兄弟ってどんな人たちなのよ?っていうか残り二人は両方兄それとも弟とか?」
「兄と弟、大学生と中学生だよ。まぁもうすぐ帰ってくるはずだから、どんな人かは自分で見れば。」
「ほいほい。」
あたしが返事をしながら頷いた瞬間、もう玄関から音が聞こえてきた。
…はやっ!
っていうか、心の準備がッ!!
・・・・・・そんなあたしの緊張をよそに、無常にも(?)ドアは開いた。
入ってきたのは、二人。
身長は高めだが、可愛い系の顔の子と…
身長が高くスラッとしていて、明るい茶色の髪の人。…こっちが兄ね。