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チュー、したい!
【コメディ 恋愛小説】

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第四章 告白-1

第四章 告白


山田は僕に言った。
得意なドヤ顔で。

「ん・・・て、差し出すんだよ、ラブレターは・・・」
「恥ずかしさの中に、演出された男の純情なのさ・・・」
「そして、走って彼女の気を引いてさ・・・」
「こけるんだよ、ヘッドスライディングで・・・」
「これで彼女の心は鷲づかみ、胸キュンさ・・・」

部活の帰り道。
色んなクラブの奴らと一緒に歩きながら、バカな話をダラダラと。

その中でも山田の話はひと際、みんなの関心をひいた。
あり得ないと分かっていても、引き込まれてしまう。

最後は爆笑で終わる程度の、おバカな内容。
でも僕は、その告白する話は好きで、妙に記憶に残っていたんだ。

だから。
吉川さんに告白する時に、思い切って使ってみようと思った。



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