第四章 告白-6
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だから。
ある日の放課後。
僕は一歩、踏み出したんだ。
「き、今日・・・放課後・・・・
隣の公園で、待ってます・・・」
そう言うのが精いっぱいで、彼女の返事も待たずに教室を出っていったんだ。
「ち、ちょっと・・・」
吉川さんの声は聞こえず、僕は興奮で顔を真っ赤にして公園に向かって走っていた。
十五歳の秋。
僕が由美に、初めて告白した日のことだった。
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