第一章 二人のプロローグ-7
「ああああっー・・・」
でも、先に背中をのけぞらせたのは映見だ。
「ああっ・・ああっ・・・いいっ・・
いくっ・・・いくっ・・・」
僕の指もヴァギナに入り、熱くしまる感触を楽しむように出し入れしていた。
「はぐぅっ・・・」
自然と体が重なる。
繋がった瞬間、強烈な締め付けがペニスに走った。
「裕君っ・・裕君んん・・・」
僕を抱きしめる映見の両手が背中をさ迷う。
何処にも行かせたくない想いが伝わり、僕もギュッと抱きしめ返した。
映像の中で他の男達に犯され続けた妻を、夫を取り戻すのだ。
「おおおっ・・おおっ・・・
映見っ・・映見っ映見っ映見っ・・・」
「ああっ・・ああっ・・・
裕君っ・・裕君っ裕君っ裕君っ・・・」
同じ想い。
同じ欲望。
ピッタリと合った二人の動きと共に、重なった声がリビングに響いていくのだった。