第一章 二人のプロローグ-6
「映見・・・」
「裕君・・・」
何度も、お互いの名を呼びあう。
「放さないっ・・裕君っ・・。」
「ああっ・・・映見っ・・僕の映見っ・・・」
それは無理もない事だった。
考えてみれば、一昨日、それぞれのコテージに分かれる時以来のキスなのだから。
『おおおっ・・・映見っ・・おおっ・・・
おぉ・・映見ぃ・・・』
三人の男達は妻の名を呼び捨てにして、代わる代わる犯していった。
『ああっ・・・いいっ・・あっ・・・
ああっ・・・い、いいぃ・・・』
映見は拒否することなく、男達の愛撫に歓びの声をあげていた。
僕もそうだった。
『裕君っ・・あああぁ・・・裕君っ・・裕君っ』
女達も映見を真似て、同じ呼び方で僕を犯していった。
貫いているはずなのに、僕は犯されていたのだ。
三人にレイプされ、官能の渦の中をのたうち回っていたんだ。
だからだろう。
映見も僕も互いを放さないよう、きつく抱き合いながら愛撫を続けていった。
僕のペニスからあふれる愛液が、妻の指を濡らす。