第一章 二人のプロローグ-4
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「裕君・・・」
「映見・・・」
二人はぶつかる様に抱き合うと、唇を重ねた。
僕が映像を静止画にした瞬間。
映見が胸に飛び込んできた。
「んっ・・・んむぅ・・んんんっ・・・」
互いの息が、絡み合いながら漏れていく。
もどかしそうに服を脱ぐ。
ポロシャツから頭を外した途端、映見が抱きついてきた。
彼女の方が手早く脱いだのか、ブラジャーも外され形の良いバストが見えている。
そのまま僕にめがけて腕をのばした妻に、顔を引き寄せられた。
「あふぅっ・・・んっ・・んふぅ・・・」
映見の熱いキスが嵐のように降り注ぐ。
僕の首筋に、耳に、そして唇に。
「裕君っ・・・
わたしの・・わたしのものぉ・・・」
まるでそばに誰かがいるような、その誰かに僕を奪われるような。
激しい愛撫が、僕を心地良く襲う。