⑨盗撮映像-1
４軒目の作業が長引き自宅に戻ったのは午後８時を回っていた。
シャワーを浴びた後缶ビール片手にパソコンの前に座る。
午前中バックアップした加藤清香のUSBメモリーを繋ぐ。
「すごっ」思わずうめいてしまった。
AVやモザイクまみれの投稿映像の比ではない。
身近にいる美人妻の演技なしの性交映像なのだ。
日時は出張の前日だから特に激しかったのだろう。
夫婦だけの秘事だと思っているだろうし盗撮されていることも知らないから奔放で卑猥だ。
結婚当初の頃は暗い映像が続く。
奥さんも下半身だけ脱いだ正常位でよく見えない。
会話から夫は興奮しているが清香さんは「妻の務めだから仕方ないわ。」という風情だ。
夫は色んな体位を教えようとしている。
清香さんはセックスに関してはおくての様だ。
騎乗位で跨らせ腰を振る様に指示している。
従順に従い尻を揺する。
薄暗い明かりの中上半身はパジャマを着たまま夫を跨ぐムッチリとした太ももが白く揺れる。
１か月目くらいから旦那が妻を説得し始めた。
「清香の素晴らしい肉体を見ながらしたいよ。」
「嫌よ。そんな恥かしい事いやだわ。
相手があなたでも恥ずかしいわよ。」
次の日も次の日も説得が続く。
「友達に聞いたら笑われたよ。
『夫婦でナイトライフを楽しむのは当然じゃないか。
お前、きっと奥さんに愛されてないんだ。』ってね。」
「お友達の奥さんも渋々だと思うわ。
私は絶対にいや。」
「ねぇ、あなた。
今日のホテルのディナー高かったでしょう。」
「いや、結婚して初めての清香の誕生日だから惜しくはないよ。
２８歳は女が最も美しい時だと思うんだ。」
「もう～上手なんだから。その手には乗らないわ。」
部屋の照明はついたままタオルケット中で絡み始める。
タオルケットの隙間から男のパジャマとパンツがベッドの下へ落ちる。
「電気を消して。」
「駄目だよ。それじゃ君に上げるプレゼントが見えないだろ。
枕の下を見てごらん。」
「うわ～私が欲しかったビトンのバックじゃないの。
あなたありがとう。」
タオルケットが激しく波打つ。
「駄目よ。脱がさないで。
いや～いや～あっあっあ～。」
女のパジャマと下着がベッドの下へ落される。
「お願い、電気消して。」
「駄目だ。君の希望通りのプレゼントをしたんだ。僕にもすてきなプレゼント頼むよ。」
笑いながら妻に迫る。
「もう、嫌だって言ってるのに。
じゃ少し照明を落としてよ。
今日だけだからね。」
言い訳程度に照明を落としタオルケットを蹴り飛ばす。
「ウッ」素晴らしいヌードだ。女はうつ伏せに男は仰向けに寝ている。
まず目に入ったのは女の凄い尻だ。
斜め上からの映像なので尻の盛り上がりの高さがはっきりとわかる。
見事な巨尻だ。
膝から腰までみっしりと肉が付き丸みを帯びた曲線が骨盤で少し角度を持ちウエストで一気に絞られる。
豊満な尻に比べてか細い程の腰がセクシーなくびれを作り出す。
予想を上回る見事な女体に柴田の下半身が疼き始める。
ふと目をやると旦那の勃起の可愛さが目に入る。
引き締まった肉体ゆえさらに短小が強調されている。
旦那の手は妻の尻や背中に伸びやる気満々だが「こんな明るいとこじゃ嫌だわ。」と拒否される。
それ以後時々は全裸での性交も行われる様になったが薄暗い照明でよくは見えない。
たまに明るいベッドが映し出される事もあるがそんなときはタオルケットの中での行為で柴田の望む映像は見られない。
が少しずつ妻の羞恥心が薄れて行くのがわかる。
それは上半身だけタオルケットから露出させて行い始めた事でもわかる。
やっと清香さんの性交中の表情や乳房の揺れを見る事が出来る様になった。
当然柴田の怒張は張り裂けそうになっている。
大急ぎで次の録画を見る。
早送りして柴田の望む映像が見られたのはその1か月後のものだ。
煌煌とした明かりの中で全裸でむつみ合う男女の映像だ。
正常位、後背位、騎乗位と体位を変え徐々に徐々に女の羞恥心を剥いでいく。
それまで妻の顔色を見ながら遠慮がちにお願いしていた夫の有無を言わせない行動を不思議に思った。
優しい気弱な夫が強気に転じたのはその３日前だ。
拒否する妻を無視し明るいベッドで強引に襲い掛かったのだ。
それ以後は毎回鮮明な盗撮動画を見る事が出来た。