G人妻 加藤清香-1
それ以後の柴田は二人の人妻を相手に性技を磨くことになる。
剛球だけで通用する投手が変化球を覚えた様なものだ。
二人の人妻は毎日のように焦らされ逝かされ恐ろしいほどの快感にのたうち回る。
そんな楽しいバイトも5カ月目くらいからガクッと減った。
電機販売店が店舗売り上げの減少に伴い余った人員を通販やサービス部門に回したためだ。
卒業後パソコンサービス会社を立ち上げる積りだった福島は激怒しこのバイトをやめた。
当然柴田もやめたが毎月のバイト代の稼ぎ20万円ほどは生活に欠かせない資金になっていた。
僕たちはホームページを作り次のように広告を出した。
「パソコン修理5000円で請け負います。ただし早慶大学から半径5キロ以内(早慶大学パソコン研究会。)」
翌日から福島の携帯には修理依頼が殺到した。
安いのと学生がやっているという安心感が気に入られたのだろう。
同好会のメンバー二人も含めて訪問先を割り振った。
柴田の訪問先4軒のうち1人は同じマンションの加藤清香と言う女性だった。
柴田の部屋は3階だが彼女の部屋は4階だ。
表札には「加藤真一」とあるので奥さんか娘さんだろうと思いながらインターホンを押した。
「おはようございます。
早慶大学のパソコン研究会から参りました。」
「ああ、おはようございます。
すぐに開けます。」ドアーが開いた。
「むっ。」思わず息を飲んだ。
凄い美人だ。
それにこぼれるような色気は半端ない。
女優の広瀬アリスによく似ている。
身体もモデル体型で高身長だ。
スリムだが下半身と胸にはみっしりと肉が付き男が最も好むセクシーな肉体だ。
同じマンションに住みながらなぜ気が付かなかったのだろうと言う疑問はすぐに解けた。
先月越して来たばかりだと話してくれた。
結婚して8カ月将来子供が出来てもいいようにこのマンションに越して来たそうだ。
「これなんですけど。」13インチのノートパソコンだ。
なるほど電源は入るけど立ち上がらない。
「う〜ん。動かないね。
データを壊してしまうかも知れないんでバックアップ取れせてもらってもいいですか?」
「これは主人のプライベート用だからいいわよ。昨日までは正常に作動していたのよ。」
「ウイルスにやられた可能性もありますね。
変なサイトにアクセスした事はありませんか?」
顔を真っ赤に染めて「主人が時々エッチなサイトを見ている様なんです。」小声で答える。
答えはすぐに出た。
データ量がパソコンの容量が越えていたからだ。
閲覧履歴を見た。
エロサイトの連続だ。
一昨日から夫は出張中だと言っていた。
なら昨日の閲覧記録は彼女のものだ。
主に出会い系サイトやマッチングアプリの経験談を閲覧している。
アプリに登録する勇気はないが体験談を読んで甘い夢想に浸っているのだろう。
(この奥さんこんなに上品で清楚なのに欲求不満なのは間違いないな。)
一昨日の深夜にはAV鑑賞を繰り返している。
「男根の誘い」や「馬並みの義兄」などだ。
一昨日といえば朝旦那が出張に出掛けた夜だからこれも奥さんの閲覧だ。
「パソコンのデータが多くてバックアップに時間がかかりそうなのでちょっと休憩します。」
「あら、ごめんなさい。コーヒーでいいかしら?」
コーヒーを飲みながら話しかけた。
「このノートパソコンに対してデータ量が多すぎます。
外付けのハードディスクが必要だと思います。」
「データってなんですか?」
僕の顔を覗き込む整った顔立ちに気負されしそうになる。
「動画ですよ。
沢山の動画がダウンロードされています。」
「えっ昨日フリーズする前に急にパソコンが重くなってアルバムを調べたけれど動画はあんまり無かったわよ。」
柴田は返答に詰まった。
隠しファイルの事をこの人妻に教えるわけにはいかなかった。
そこには夫婦のセックスビデオが保管されていたからだ。
最初の日付は8カ月前だから新婚の時からだ。
映像から妻に内緒で夫が盗撮したものと推察される。
「僕たちがよく使うハードディスクは1TBで1万円ぐらいするんですけどセットしましょうか?」
「パソコン研究会の学生さんが薦めてくれるのなら間違いないでしょう。
それでお願いしますわ。」
「じゃ。明後日もう一度来ます。
一応動くようにはしてありますが動きがとろいのでウイルスガードは外しています。
今日だけは出会い系サイトやアダルトショップなんかにアクセスしないでくださいね。」
真っ赤に顔を染めてうなづく。
「帰る前にちょっとトイレをお借りします。」
柴田の部屋と同じ間取りだ。
寝室を覗いた。
思った位置にデジタル時計があった。
ネットで見覚えのあるWi-Fiカメラ付きのものだ。