@アルバイト-3
「そうさ。
もし断ったらご近所を歩けなくするよ。」
「仕方ないわ。
筆おろししてあげる。
でももうすぐ主人が帰ってくるわ。
今日はこれで我慢して。」
豊満な胸を押し当てて口に舌を差し込む。
柴田も負けじと抱き返し背中から尻を撫ぜまわす。
女体から沸き立つ芳香に血が頭に上る。
「激しいのね。
後は明日の楽しみに残しておきましょう。」
朝からシャワーを済ませ彼女の家を訪れる。
リビングには上げずに玄関で対応する人妻に一抹の不安を感じたが熱い視線で全身をなめる。
清純さを強調する様な白の花柄ワンピースだ。
だが柴田には今から筆おろしをしてくれる妖艶な人妻にしか見えない。
「私気が変わったの。
帰って下さい。」
「えっ、あの事近所にバレてもいいんですか?」
「いいわよ。
私たちこの地で何年も暮らしてきたわ。
誰もがうらやむ誠実な夫婦としてね。
もし君が変な事言いだしても誰も信用しない事に気が付いたの。
それにそんなことしたら警察に脅迫されたって訴えるわよ。
帰りなさい。」
逃がした魚の大きさを実感し唇をかみながら帰宅する。
だが彼女を恨む気持ちは湧かなかった。
(自分なんかの手の届くような相手ではなかった。)
そう思う事にした。
それほどいい女だったという事だ。