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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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後輩への思い-2

「ですよね……あ。こんな時間に電話……?」

加奈子が貸したスエットのポケットにスマートフォンを入れているらしい。
振動に気づいたのか、理央がポケットからスマートフォンを取り出す。

加奈子にもその着信画面が見えてしまった。

「あ」

二人の声が重なる。ーー電話は、佳織からだった。

「仕事のことかな、出た方がいいよ?」

「う、うん」

通話ボタンを押し、理央は受話器に耳を当てる。

「本間さん、どうしたの?今ね、出張のあと食事でもどうって中村さんに誘われて、一緒にいるんだ。……うん。中村さんのお子さんと、三人で。電話、仕事のこと?」

理央は電話しながら、左手で加奈子の髪の毛に触れ、さらさらのそれに指を通した。

ただ触れられているだけなのに、加奈子の胸がどきん、と高鳴る。
そして自分といることを隠すことなく佳織に話してくれたことを嬉しく思った。

「うん……体調、心配してくれて電話してくれたの?昨日、飲み物とかありがとね。超嬉しかった。食欲もあるし、中村さんちのご飯美味しくて、めっちゃ食べちゃったよ。
ーー仕事の件もまた何かあれば、連絡して下さい。また、僕も連絡します。隼人にもよろしく。じゃあね、また」

理央は電話を切ると、スマートフォンをテーブルの上に置く。
そして髪の毛を触れていた手で、加奈子の肩は抱き寄せられた。

「言って、良かったの?あたしといるなんて」

「嫌だった?」

「ううん、そんなことないけど……こんな時間に男女が一緒にいるなんて……誤解されたら……」

「あ。そっか、中村さんが困るのか。僕、本間さん以外にはこんなこと言わない。隼人にも言わない。本間さん、多分このこと口外しないと思う。ごめんなさい、不安にさせちゃいましたよね」

ーーむしろ、逆なのに。
加奈子はそう思いつつ、理央が佳織と寝ているのなら、今の状況を佳織に伝えること自体、とても意外だと思った。

「僕もちょっと自分でもびっくりしてるかも。誰にも口外しないだろうっていう信頼感もあるけど、本間さんには中村さんとのことバレてもいいやって、さっきの電話では思ったみたい」

「そう、なの?」

加奈子は顔を上げて、理央を見る。理央と視線が重なった。

「本間さんが、昨日部屋に来た時には絶対バレたくないって思ってたのに」

その言葉に、先程まで嬉しく弾んでいた心が一気に締め付けられた。

「ーー僕ね、去年の出張、いい思い出じゃないって言ったじゃないですか。だけど、僕が100パーセントと悪いって。去年の出張で、本間さんのこと、レイプしたんだ」

「え……」

ガラガラと、積み上げられていた石が崩れるような音が、耳の奥で鳴る。
理央は、佳織と寝ていたどころか……そのきっかけは、そんな乱暴な行為だったのか……と。


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