ある少年の妄想-1
ショート・ラブストーリーズ#01
チュー、したい!
第1話 プロローグ
■ある少年の妄想
これ、実話です。
昔、むかし。
僕が中学生の頃。
部活の帰りだったか。
田舎の学ラン着た、ニキビ面の中坊6人ほどで。
僕はバスケ部で。
同じく奥村、田中。
他に卓球部の西島、赤石。
それと。
中島・・・だっけ?
卓球部でスタイルも良く、イケメン。
普段はクールで無口。
というか。
不愛想で、ちょっと、苦手でした。
彼女はいません。
結構、オクテなのです。
中2だと、みんな、そうだったけど。
少し、神経質で。
ズボンの裾のタックを、いつも気にして。
ピンとなっていないと、気になるのだそう。
仲間からは「気にし君」と、あだ名されてました。
その六人で。
部活の疲れを引きずりながら。
とりとめない話をしていました。
中でも。
僕がしゃべりの中心でした。
この頃から、おバカな話をするのが大好きで。