22)鳥的接吻-3
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あと何時間後かは分からないが、みさきが入り口を開けるまでは、さなと2人きりで集中して、11歳の少女の身体の全部を撮影し放題だ。
この家は窓が少なく、道路側には一つもない。しかし、室内はLEDライトで、眩しいほど明るかった。
「 それじゃあ、早速、取材に入ろうかな… さな、先ずは海女の格好になってみて 」
少女は一瞬、恥ずかしそうな表情を浮かべたが、それでも さっ と着物を脱ぎ捨てる。
すると、わずか1枚脱いだだけで、海女の姿… 全裸の11歳の少女が現れた。
昨日、昼間も夜も、何度となく見た裸体ではあるが、それでもやはり新鮮である。
少しはにかみながら斜め下に視線を落としてはいるが、手を両横に下ろして前は一切隠していない。
裸足の指が少し畳をつかむ様に曲げられながら、肩幅よりも少し広く、開いている。
おかげで、無毛の股間に縦に奔るスジも、くっきりと見える。
本当に朝から良い景色だ…
雄一は、ゆうこの無毛のおまんこよりも鋭い切れ味の、この11歳のスジに、思わず見とれてしまう。
それにしても、こんな、わずか十数センチの1本のスジが、何故これほどまでに男性の心をつかむのだろうか…
人体の表面に刻まれた、ただの短い切れ込みである。いや、切れ込みにすぎない。
しかし、この十数センチが、どれほど男にやる気や興奮を起こさせるのか… どれほど大きな価値があるのか…
以前、聞いた事を思い出す。かつては、さなの年齢の少女のスジがはっきりと写った写真集が、一般の書店で全年齢対象に売られていたそうだ。そして、今ではその古本が、信じられない程の高値で、裏で取引されている、と…
「 なぜなんだろう? 本当にただのスジに過ぎないのに? 」
雄一は、とても不思議であり、同時に、とてもよく分かる、と思った。
そして、そのスジを見ながら、雄一の頭の中には新たな台本が浮かんでくる。
「 ゆうこさんには、『入れ』なければ海女の取材を(何でも)頑張って良い、と言われているから、その範囲なら何しても良い訳で… 」
そう考えると、いろいろな『 取材 』内容が頭に浮かんでくる。
何がどうなっても、絶対に『入れない』自信はある。11歳の少女に対して、して良い事と悪い事の区別はつくし、そこは絶対に暴走しない。いや、そんな非人道的な事は良心に誓って出来ない。
小学生の少女を全裸にして撮影したり、その目の前で彼女の義理の母親とのセックスを見せつける事は、雄一の中では『人道的な事』の範囲らしい。15歳の初体験から、自分の2倍以上の年齢のおばさん達と数多くのセックスを重ねてきた間に良識が歪んだとしか思えないが、それでも、雄一の中ではこれが正論らしい。
「 そう言えば、さな… 」
雄一がおもむろに声を掛ける。
「 ゆうこさんから聞いたんだけど、 さな、昨日、お風呂で オナニー してたんだって 」
一瞬、さなのむき出しの肩が ぴくっ と震える。心なしか、足の指先が内側に向けられたが、拡げた足の幅は変えられていない。
雄一と視線が合って、思わず斜め下を向く。
昨夜のゆうこの感じでは、「 オナニーは気付かれていないかも… 」と、もしかしたらの気持ちも込めて、そう思っていたのだが、やはりバレていたらしい…
でも… しかも… 雄一せんせいに話していたなんて…
昨日、砂浜で、雄一の目の前で逝っているのだから、そこまで気にする必要はないのに、それでも『 オナニー 』の言葉の響きには、小6の少女を慌てさせる効果が十分にあった。
「 あ、 さな、 そんなに気にしなくていいから。 女の子がオナニーするのは当たり前の事なんだよ。 それに、さなぐらいの年齢の子にとって オナニー をする事はすごく身体にもいい事が医学的に証明されているからね 」
もちろん、そんな研究も証明もされていない。
でも、気にせず雄一は続ける。
「 それに、ぼくとゆうこさんのセックスを見学して、しっかり勉強してるんだから、オナニーぐらい、深呼吸するのと一緒だよ 」
さなのバランスの良い全裸の肉体が、全身で もじもじ しているのが伝わってくる。
「 ところで、 昨日のぼくとゆうこさんの キス も、見てたよね 」
雄一が少女との距離を詰めながら言葉を続ける。
さなが、小さく頷いて「 イエス 」の意思を示す。
「 うん、 あれもさなにとってラッキーだったんだけど、 あれが本当の キス の仕方なんだよ。 ドラマとかでやってるのは、嘘… とは言わないけど、本当のキスの手前の手前の入り口ぐらいの未完成のキスなんだよ。 それぐらいの事は知ってるでしょ… 」
さなは、実際には、唇と唇が接触する映像を見たことは無かった。ドラマのキスシーンは恥ずかしくて下を向くし、一度見た事はあるが、その時は男性の頭で2人の顔は見えなかった。
でも、唇が普通に触れ合う事は知識としては知っている。
そして、その知識の内容は、昨夜の雄一とゆうこのキスとはかなり違っていた。
さなが知っていたのは、キスの手前の未完成だった…
そう言われたら、そう思えてくる。
同時に、さなは弾みで頷いていた。