春の夜の回想-3
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もう一人のドクトクなひとは、私を薄くて柔らかいマットに寝かせ、温かいオイルを肌に塗ってマッサージをしてくれてた。
どこを触られてもくすぐったくて、ゲラゲラ笑ってしまうし身体がピクピクしてしまう。
だけど、おへその下は軽くマッサージされただけで、くすぐったさで身体がジーンとしてしまう。他の場所とぜんぜん違うんだ。
だけどドクトクなひとのマッサージは、私の身体を大きく変えるワザを持っていた。
それは、私の誕生日が近いころだった。
ドクトクなひとは、いつも通り私にマッサージしていた。私はおへその下のマッサージが始まるのを待ってワクワクしていたけど、
(え?)
ドクトクなひとが、私の両方のわき腹に指を立てた。
私の右側には三本の指、左側には四本の指。その指をピアノを奏でるようにリズムをとって動かしている。
(い……いや!)
私は逃げようとした。でも身体のチカラが入らない。
逃げられずにいる私の両方のわきの下に、手を入れて持ち上げたドクトクなひとは、私の身体を何かの上にかざした。
(あ……)
そこには小さなテーブルが置かれて、白いクリームで華やかに飾られた小さなケーキが置かれていた。
「さあ、二人いっしょにバースデーケーキを作ろうよ!」
ドクトクなひとはそう言って、私の背中にキスをした。
ブッ、ブリブリブリッ!……ボトボトボト……
背中にキスされたとたん、お尻のチカラが抜けてうんこが垂れ落ちた。
うんこはケーキの上に盛り上がって湯気をたてた。
(ケーキ…… あんなキレイなケーキに…… うんこしてしまった……)
ドクトクなひとは、私のお尻にキスした……というより、私のお尻の穴をなめた。
このドクトクなひとにわき腹をマッサージされると、うんこがガマン出来ずブリブリ出てくるようになるんだ……。
「可愛い幼女がうんこするのって、何度みても新しい感動があるねぇー」なんてことを、ドクトクなひとは言う。
いつもは胸の上にうんこを盛り上げてる。
時にはうんこした直後のお尻の穴におしっこを放って「洗浄便座だよ」とふざける。
ドクトクなひとはケーキの上に盛りあがるうんこに、ホワイトチョコで作ったプレートを立てた。
それには、
「ウン子ちゃん
HAPPY BIRTHDAY」
と書いてあった。
ウン子ちゃん……それは、このドクトクなひとが私を呼ぶ名前だった。