現実。-1
夜中にふと寂しくなる…それはいつも突然で…一気に何かが押し寄せてきて…私を隅においやる
そんな時,ふと携帯を手にとる。私にとって確かな繋がり。100件以上のアイウエオ順に並べられた人物名をスクロールしながら電話をかけられそうな人物を探してみる。けれど…ア行から見はじめて再びア行ってきてしまう。私にはいないんだ…こんな時に頼れる人が。恋人だっているし親友だっている。でも皆,自分の事で精一杯。受験や友人関係,恋愛,趣味,バイト…私の話しなんて聞く時間ないよね?私だって困らせたくないもん。まだ高校生だもんね。家族?別に嫌いじゃないし好きな方かも…でも私の悩みを理解してくれようとしないでしょ?他に何か考える事があるだろうって言われるのがオチ。
たとえば今,私が死んでしまったとしても…世界は何も変わらない。家族や親しい友達は悲しむだろうけど…時間は止まったりしない…皆は生きないといけない。悲しいままではいられない。私はこの時間の中を生き…大きな場所の…沢山の中の一人として生きてるんだから。
私は携帯をパタンと閉じてベッドに横たわり眠りにつく。"明日"があるはずだから。休まなきゃ。