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ママに夜這う男たち
【熟女/人妻 官能小説】

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お家に帰るまでの三日間の夜-1


   ▽

 秋の真夜中、僕は目をさました。寝室が明るくて、目にしみる煙草のけむりがただよっている。
 そして僕の目の前にある本棚のガラス扉に、隣に寝ているママが裸になって、下半身裸のオッサンがママに乗っかっているのが映って見えた。
 オッサンは誰か知らない。

 僕は手術を受けるために遠くの県の病院に入院し、手術がうまくいって退院してからも経過を見るために、しばらく通院することになった。
 そこでお世話になったのが、パパの本家だった。
 ママもむかしここで過ごしたことがあるとかで、周りのひとがすぐ僕にも優しくしてくれた。

 だけど今そこにいるオッサンは見覚えがない。よく見るとオッサンは、チンチンをママの大きなおっぱいの間にはさんでいる。ママはおっぱいを両側から手で押さえて揺らしている。オッサンは煙草のけむりをフーッとママに吹きかけて言った。

 「ああ…… ここしばらく、風俗より気持ちいいメにあわせてもろたで。それにしてもムロスのヤツ、ええ女にしつけてくれたもんや。」
 ママは黙っていた。「ムロス」って、パパを別名で呼んでるところを見るとパパの身内だろうか。

 「感謝せえよ。」オッサンはママのおっぱいに手をのばした。「ワシがムロスにしたったことは、お前のチツを犯しても余るくらい大きいんや。それをパイズリで済ましたったんや。」

 オッサンの視線が僕のほうに向いた。
 「そやけど今夜は調子悪いわ…… そこにガキが寝とるからな。おい、お前。この邪魔モン、押し入れで寝かせといてくれ。」

 そのとき、ママのゲンコツがオッサンの胸に飛んだ。
 「グォフッ!」オッサンが胸を押さえてママの横に転がった。

 「な……、なにすんねん!」オッサンがママをにらんだ。ママはオッサンをにらみ返した。
 「お前……ムロスの身内やないな。」
 オッサンは言い返した。「何言いがかりつけよるねん。」
 「お前……」ママは言った。「はじめからおかしいと思って隠しカメラ仕掛けとったけど、とうとうボロ出しよったな。」
 オッサンは鼻で笑った。「お前ダボやな。そんなんムロスに見せたら、お前がオレとエロしとるんがバレるやろ。」
 「ダボはお前じゃ。」ママが言った。「ムロスは私がお前にエロされたことより、この子をガキ呼ばわりしたり邪魔モン扱いしたりしたことで、お前をツブしにかかるやろな。」

 オッサンは、ママの言った「ツブしにかかる」が何か思い当たったのか下半身裸のまま服をかかえて足早に去っていった。

 「ケッ……」ひとり残ったママは、頭に手をやった。「アカン、しょうもないヤツにヤられた……」そうつぶやいたママは、オッサンが置き忘れていった煙草を口にして火をつけた。

 (ママ、怒ってる……。煙草なんか吸ってる……)
 そんなママが、僕の方にやってきた。僕は目を閉じた。
 ママは僕を抱きしめた。ママの裸の乳首に、僕の唇があたった。僕は舌先に乳首の味を感じながら、パパのことを思い出した。

 僕を丈夫にしたいと手術を提案してくれたのに、パパは仕事の関係で三週間は僕と離れて暮らすことになると聞いて泣き出してしまった。
 「キミねぇ……」ママが嘆息した。「こんな状況の時にガチで泣くなよ……別れでもないのに。」
 「でも……」パパは僕を抱き上げて言った。「俺にとって息子以上の存在なんだぞ、しゅう君は!」
 「だったら」ママはパパを背中から抱いて言った。「しゅう君を、笑顔で送り出しなさいよ。」

 病室に通信端末機は持ち込めない、と聞いて、ママのスマホに投稿した直筆の文章をプリントアウトさせて僕に届けてくるパパ。
 僕が退院してからというもの、僕の端末機に届くメッセージと通話の分量がハンパないパパ。

 (すると……「身内」のひとはみんな、そんなパパの姿を知ってるわけだな。)
 


 

 


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