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彼の手の中
【学園物 恋愛小説】

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彼の手の中<第二話>-3

「俺の彼女世界一可愛いから、他の子に興味ないんだよね。ごめんね」
告白してきた女の子に、宮川ははっきりとそう告げていた。
「…宮川」
「咲智。もう用事済んだの?」
「さっきの何」
「え?告白されたけど、きっぱり断ったよ?」
「断るときの台詞!あんなこと言えとは言ってない!」
「あぁ、つい言っちゃった。でも本心だし」
悪びれなく微笑む宮川に、返す言葉は見つからなかった。こいつには一生敵わない気がする…
「咲智も、あんまり他の男と仲良くしすぎちゃダメだよ」
「私も宮川以外に興味ないから」
しばらくして、自分の言葉に驚く。つい本心を口走ってしまった。急速に頬が熱を帯びる。
「なに今の。すごい可愛いんだけど」
「な、何も言ってないし」
「言ったじゃん。ね、もう一回」
「は?知らねーよ!」
「…怖い。でも怖い所も可愛い。全部可愛い」
宮川の言葉に、ますます顔が熱くなる。
なぜこの人は簡単にそういうことが言えるのだろう。まぁ…嬉しくなくはないけどね。
「宮川も世界一かっこいいよ」
私はそっと宮川の手を握った。


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