第二十八章 慟哭-4 ※※※※※※※※※ 「ゆ、裕君・・・」 肩を抱き寄せられた私は、夫の顔を見上げた。 「映見・・・」 映像と同じ涙が頬を濡らしている。 「裕君・・・」 顔を歪ませ、夫の名前を呼ぶ私も泣いていた。