第二十七章 逆襲-2
「どうだっ・・・桜っ・・桜っ・・・」
「いいっ・・・ああっ・・いいっ・・・
裕君っ・・裕君っ・・・」
正常位でも夫以外の男は興奮を呼ぶのか、桜さんも異常な反応をしている。
僕の背中をかきむしる表情が、何物にも代えがたい征服感をもたらしてくれる。
「ああっ・・いやっいやっ・・・
裕君っ裕君っ・・・」
そらちゃんの叫びも。
「いいっ・・・
もっと、裕君っ・・もっとぉ・・・」
かおりさんのオネダリする表情も。
「ああっー・・・凄いっ・・
凄いっ・・・裕君っー・・・」
桜さんの切ない想いも。
画面の中で婬靡に映し出されていく。
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(ああ・・・す、すご・・い・・・)
隣りで寄り添う映見の表情が、そう、呟いているように感じた。
僕達の感情は画面の中の虚像と、目の前の現実とのはざまで妖艶にうごめいていた。