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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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秘密の社外業務-1





「はぁ、もうそんな時期か……」

思わず口に出して言ってしまった。

理央は今どき珍しく手帳に予定を書き込んでいる。
その手帳を広げて、会社のデスクで、はぁ、とため息をついたのだった。
もうすぐ、三月も間近になろうとしている。
年に一度の藤沢出張が近づいてきたのだった。

去年ーー静岡から藤沢へ、悪友の武島隼人と出張に行き、そこで東京本社からやってきた先輩の女性を二人で犯してしまった。
そのことを思い出したのだった。

それがきっかけで、理央は彼女を好きになってしまった。

「どうしたの、佐藤くん」

隣の席の中村加奈子がクスクスと笑いながら話しかけてきた。

あれ以来、普段通り接してくれる加奈子に感謝しつつ、どこか、加奈子を意識している自分がいた。

「あ、いやーーそろそろ藤沢出張、だなって。去年の出張、いい思い出じゃないんすよ。僕が百パー悪いんですけど」

「あら、そうなの?今年それ、あたしも行くよ」

「ん、ぇえ?!」

理央は動揺して少し大きめの声を出してしまった。

「ほら、毎年静岡からは武島くんと佐藤くんが行ってたでしょう?でも今年は武島くん、いないから」

去年の夏、隼人は東京本社に異動になった。
おそらく東京本社からは、この時期の藤沢出張に慣れている隼人が……理央の想い人と来るのではないだろうか。


(二人が……鉢合わせする可能性あり?マジかよ……)






そわそわしながら、理央は当日を迎えた。

もう既に、誰が来るかは聞いていた。
案の定ーー隼人と、本間佳織ーー
想定内のことだった。

佳織とは、昨年の夏の終わり頃に会っている。
異動した隼人の家に遊びに行き、隼人と最寄りが同じだという佳織と、スーパーに買い出しを行った時に出会ってしまったからだった。

佳織には、理央より一回り下の息子がいる。
その息子はその日、理央や隼人と杯を交わしていたが、途中、出かけてしまった。
酔った理央は眠ってしまい、その隙に隼人は、佳織を押し倒していた。
理央は実は起きていてーー佳織の卑猥な声を耳で聞いていたのだった。


ーーエロい…。声、我慢してるんですか。理央に聞かせてやればいいのに。
ーー意地悪……ぅ、んっ、我慢…できな…い……よ……。


隼人が異動になったのち、二人が体を重ねていることがわかった瞬間だった。




「ーーうくん…、佐藤くん?」

「あっ、えっ」

仕事を終え、既に夕方になっていた。
取引先を四人で出て、これからどうしようかという話をしていたらしい。
理央は全く聞いていなかったのを、加奈子に心配されて声をかけられたのだった。
顔を上げ、改めてーー隼人と佳織を理央は見た。
くりくりとした理央の目と異なり、鋭い目付きの隼人。
がっしりとして、筋肉質な体つき。
洗練されたスーツの着こなしをしつつ、どこか野性味がある、男らしい人間だった。

横に立つ佳織は、以前より少し、ふっくらしたような気がした。
佳織は未亡人で、理央や隼人が手を出すまで、夫が亡くなってからはセックスをしていなかったという。


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