面接-12
「昨日、だいぶ酔っ払ったし、もう遅いから帰ろうと言ったらCEOがまだ飲むと言って、結局2時まで飲んでて、マンションまで送って行ったらタクシーで帰るって言ったら部屋まで連れてけって言うから。で、部屋の前まで送って言ったら中に入れって。どっちかって言ったら俺が連れ込まれたんスからね!?マンションのセキュリティだって部屋のロックだってCEOが自分で開けたんですからね!?後で監視カメラででも確認して貰えれば分かるでしょうけど。」
「わ、私がそんな事した…?」
「し、しましたよ!それに部屋に入るなりキスして来て、セックス求めて来たのはCEOですからね。まぁ、そうなったら俺もその気になっちゃいましたが…。」
「え…?私が…?」
自分がそんなことをしたのかと思うと信じられなかった。だがヤッたのは事実のようだ。都姫は頭を抱えた。
「でもCEO、見かけによらず激しいんですね。こっちも熱く燃えましたよ…。」
「えっ…!?」
物凄く恥ずかしくなった。自分は覚えてないが、鉄平は覚えているようだ。激しいとは、一体どんな姿を見せたのか不安で仕方がない。かと言って赤裸々に何をしたのか話されるのも恥ずかしい。
(やばい、取り返しのつかないことしちゃった…)
そう後悔した。
「ち、ちょっと、ソコ、隠して…?」
どうも鉄平の股間が気になって仕方ない。鉄平は笑いながらパンツを拾い履いた。
「はい。」
鉄平は同じく床に落ちていた都姫の少しくたびれたピンクのパンティを手渡す。
「や、ヤダっ…(あーんもう、新しいの履いとけばよかった!!…て、そんな問題じゃないって…)」
赤面しながらパンティを履き、ブラジャーも拾ってつけ、再び布団で体を隠す。
(ヤバい、ヤバいヤバい…!)
都姫は混乱したままだった。まさかこんな事になろうとは思ってもいなかった。
(このまますぐ帰ってとも言えないし、でもこの空気、耐えられない…。どうしよう…)
都姫は黙り込んでしまった所に更なる追い討ちが待っていた。
「思い出せないなら見ます?CEOのエロエロな姿…。」
「えっ??」
鉄平はニヤニヤしながらスマホを手にした。
「ま、まさか…」
「あ、これもCEO、了解すみですからね?まぁ写真に写る自分の姿を見れば嫌々なのかそうじゃないのか分かるはずですよ。」
そう言ってスマホから画像を映し出した。