第二十四章 レイプする男達2-2
「はぁっ・・はぁっ・・・映見っ・・映見っ」
秋生さんに対抗しているのだろうか、新藤さんも私の名を呼び捨てにしている。
「あっ・・ああっー・・・。
いいっ・・・剛さんっ・・剛さんっ・・・」
私もわざと、名前で呼んであげる。
「いいぞ・・・映見・・そのまま・・・
もっと・・・もっと、狂うんだ・・・」
ビデオカメラで撮影する藤本さんは、色々な角度や距離で近づいては言葉を投げる。
「そして・・・はるかな快感で・・・
全てを・・・上書きするんだ・・・」
ずっと、耳元で励ましてくれる。
「ああっ・・ああっ・・・あああああっー」
喘ぎ声しか、私には反応できる術はない。
(藤本さん・・わ、わたしぃ・・・)
涙で滲む目でカメラを追う。
私の顔は、表情は・・・裕君の目にどう映っているのだろうか。