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『O嬢の館』の女たちー第五話
【SM 官能小説】

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『女教師・亜沙美(M216)の秘密』-1

(1)
 わたしは都内のある中学校の国語教師になったばかりです。
 恥ずかしいことに露出の快感に溺れる女です。小学生の時に男子から股間の露出を強いられる異様な痺悦を覚えてしまい、いまだに全身が痺れるスリリングな快感に縛られているのです。

 痩せぎすの身体です。身体の至るところに骨が浮き上がっています。脚も腿まで小枝のように細いだけで、ムンムンした色気も女性特有の脂が乗った魅力的な光沢もまるで無いんです。骨の上に皮膚が貼り付いている感じです。美人でもなければグラマーな身体でもなかったのに、子供の頃から人に恥ずかしい姿が見られたくて、たまらなかったんです。

 女としての魅力に乏しいわたしでしたが、唯一誇れることは驚くほど身体が柔軟だったんです。軟体生物だと言われるほど、関節が柔らかいんです。
そんな体質を活かせて、露出の快感も味わえる競技がありました。
 V字にレオタードが喰い込んでいる股間を堂々と露わに晒せる新体操です。中学から始めました。大勢の人の目の前で、沢山のカメラの前で、床の上で180度以上に大股開きをしたポーズを見せたり、頭の後ろまで片脚を跳ね上げたり出来るなんて夢のようでした。
 競技の後、わたしのレオタードに嫌らしい染みが広がっていたのは至極当然です。密かな快感を求めて始めた競技ですから……。
 でもすぐにレオタード姿を晒すくらいでは飽き足らなくなって、止めてしまいました。

東京の大学に通うことになり、東京で一人住まいするようになって、わたしは気付いたんです。やっぱり美人でないとダメなんです。亜沙美は誰からも見向きもされない女だったんです。

男は女の蕩けるような美貌に魅かれる生き物だってことがよく分かりました。
 付き合ってくれそうな男が現れる気配なんて微塵もありません。大都会で一人、孤独感に苛まれる日々を一年以上過ごしました。

 その頃に、相手に顔を知られずにセックスをしてもらえる『O嬢』になれるというサイトを知りました。オナニーだけでは満たされない欲求の解消が出来たんです。男の欲情を煽りたてるような魅力のない亜沙美には、顔を見せなくても、下半身だけを使ってもらえる便利なサイトでした。

 恥ずかしい下半身を露出するという感覚に最初は溺れたのですが……虚しいセックスでした。自分が惨めに思えてならなかったんです。身体の芯から燃えることがなくて、7回くらい使って止めてしまいました。

男の視線を集めて愉しむにも、やはり女としての自信が必要だと思ったのです。女の魅力を手に入れて、男にうっとりとした目で見られたくて仕方なかったんです。

 わたし、一大決心をして、整形して変身することにしたんです。ある美人女優の写真を見せて、彼女のような魅惑的でエロチックな香りのする美貌にして欲しいと病院で頼みました。
 とんでもなく高い費用がかかるんです。

 そこで始めたのが、『JD・M美の部屋』という趣味と実益を兼ねたアダルトのサイトでした。わたしの凄く恥ずかしいオナニーをする姿を露出して、実況で観てもらうんです。ずっとヨーロッパの仮面舞踏会のような妖しい仮面を被ったままでした。ショーツを顔に被って、したこともありました。

 一番ウケたのは、わたしがダルマのように両脚を頭の後ろで組んで、天井に向けて開ききった女性器を両手で弄り回す嫌らしいオナニーでした。オモチャを使ったりしながら、ネット上で卑猥な会話をして辱しめられるんです。


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