秘めたる想いを知る時-5
流されている状況のままに絶頂を迎えるのだろうか自分は。そんなことを考える小夏。
だが、瀬尾小夏は失念していた。牧田遥太が女性経験がさっきまでゼロだった事実を。脱童貞したばかりの子には、小夏の膣内は刺激が強すぎた経験だということを。
「あ、小夏さんっ！で、出ます！射精して出します！」
「ッ！？待って外に、」
「ううっ‥‥！」
――ドビュッ、ドビュルルル！！
出して、とは最後まで言わせて貰えず遥太の金玉から作られた精液は尿道を通って小夏の膣内へと精液を吐き出した。
「はぁ、はぁ‥‥な、中出ししちゃった‥‥僕、なんてことを‥‥」
一回の射精でさっきまでとは打って変わって落ち着きを取り戻したらしい遥太。
「小夏さん‥‥その‥‥ごめんなさい‥‥」
急にしおらしくなって謝罪の言葉を述べる始末だ。
強姦のような手で襲った挙げ句、イク直前で身勝手に射精された上で急な謝罪。――これには小夏の堪忍袋の緒がブチっと切れた。
「‥‥散々いいようにされて、勝手に射精して、その後で謝れば私が許すなんて本気で思ってるの！？」
突如叫ぶと小夏は結合部を繋がったまま、遥太の臀部を足で羽交い締めにして押さえつけた。動きにくい体なぞ関係なかった。それすらを上回る感情が今の小夏にはあった。
「うわっ！？」
「んっ‥‥！可愛いですって？誰が？そう見えるの！？」
まだ射精で少し萎えたペニスを勃たせようと、言葉を尽くしながら膣内を使ってペニスを刺激する。
「ほら、動いて！またオチンチン大きくしなさい！」
「あぁっ‥‥！うわぁっ‥‥！くぅぅっ‥‥！」
遥太は射精したばかりの状態で刺激を受けて小夏の膣内でまた勃起する羽目になる。
「あ、また大きくなった‥‥！んっ‥‥！それでいいの‥‥！ほら、腰を動かしなさい！」
「は、はいっ‥‥！」
――パンパン‥‥！
遥太は再び腰を動かす。さっきまで違うのは、小夏がリードしている事だ。
「あぁんっ‥‥！ほ、ほらっ‥‥！わ、私の事好きなんでしょう！？だったら‥‥！んっ‥‥！まだ、大丈夫よね！」
「す、好きです‥‥！大好きです‥‥！付き合いたいです‥‥！」
遥太は小夏への想いを口に出す。
「好きだったら‥‥！あぁんっ‥‥！ちゃんと私を気持ちよくさせなさい‥‥！んっ、私をイカせてみせなさい‥‥！」
小夏はそんな遥太の好意を受け止めながら、自分の絶頂を迎えさせることを命令する。
「んっ‥‥！ほら！私の膣内、気持ちいいでしょ？当たってるなら気持ちいいっていいなさい！」
「うぅ‥‥はい、気持ちいいです‥‥！し、搾り取られますぅ‥‥！」
「そうでしょ‥‥？あぁんっ‥‥！だって君は私のことが好きなんだから‥‥！くぅぅん‥‥！」
小夏は言葉で責めながら快感を貪る。
「うぁぁ‥‥こ、小夏さん‥‥！もう、駄目です‥‥！また射精しちゃいます‥‥！」
「あぁんっ‥‥！もう少しだけぇ‥‥んっ、我慢しなさい‥‥！私も、イキそうだから‥‥！もう少し頑張って‥‥！」
遥太は既に限界に近い感じだが、小夏はまだ射精させない。自分が絶頂を迎えるのも後少しなのだ。
「はぁはぁ‥‥！小夏さん駄目ですもう‥‥！」
「んっ‥‥！あんっ‥‥！もう少し‥‥！もうちょっとだけ‥‥！」
小夏は自分が絶頂に近い感覚を察する。
「はぁはぁ‥‥！うぅ‥‥！もう‥‥！」
「あぁんっ‥‥！い、良いわ‥‥！射精して‥‥出しちゃって‥‥！一緒に‥‥！ん、イキましょう‥‥！」
小夏が許可を出すと、遥太はラストスパートを掛ける。
「うぅっ‥‥出します‥‥！小夏さんの膣内でまた‥‥射精します‥‥！」
「はぁんっ‥‥！じゃあ、いっぱい精液出して！私の膣内で射精して気持ちよくなりなさい！」
「う、うぁぁっー‥‥！」
――ドビュッ、ドビュルルル！！
言葉の最後で遥太は再び小夏の膣内で射精すると、
「ふぁぁぁっーー‥‥！！」
ほぼ同時に小夏はオーガズムに達し、より強く遥太の臀部を足で締め付けるとビクンビクンと痙攣する。
久しぶりのセックスで、瀬尾小夏は絶頂に達したのだった。
「はぁ‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥」
小夏は全力疾走で走り終えた後のような、荒い呼吸を整え出す。
やがて、遥太の勃起が治まってくると自然に縮んだペニスは結合部との連結から離れる。収まりがきかない白濁の液体が、小夏の淫口から薄っすらと溢れる。
小夏が荒い呼吸を整えながら思ったのは、同じように息を荒げている男子高校生とのこれからの関係についてだった。