秘めたる想いを知る時-2
すると、彼は何も言わずに小夏の前まで近づくと、次の瞬間には力任せにソファーの上に押し倒す。
その勢いで遥太が履いていた抹茶色のスリッパが脱げて床に落下する。
「ちょ、ちょっと!何をするの!?」
「小夏さん、小夏さん、小夏さん‥‥!」
倒れた体で行動の説明を求める小夏を無視して、遥太は彼女の名を何度も口にしながら着ていた半袖のリブニットに手を掛ける。
「ちょっ、やっ、やめなさい!私人妻なのよ!大体、貴方まだ高校生なんでしょう!んっ何やって‥‥!」
小夏は脱がされている事で自分の貞操の危機を感じ抵抗しようとするが、何か妙な気分の高揚感に阻害されて上手くいかない。それでも足をばたつかせていたので、履いていたピンク色のスリッパは床下に落下する。
あっという間にトップスを無理矢理に剥ぎ取られると、小夏はブラジャー姿になった。付けているブラジャーの色は水色。下のフルバックのショーツと合わせてセットのものだ。
「ハァハァ‥‥小夏さんのブラジャー‥‥」
遥太は呟くと、下着越しの山盛りの胸に顔を埋める。荒い呼吸が胸に当たってゾワッと鳥肌が立つ小夏。
「いやぁっ‥‥!やめっ、やめて‥‥!」
やはり抵抗しようにも何故か力の入り方がおかしい。妙だ。
おかしい。いくら何でもこれはおかしい。まるで自分の体ではないようだと感じる小夏。
そうでなければ、自分が本当にこの男子高校生とのセックスを望んでいるようではないか!
「小夏さん‥‥ん!」
「はぅむっ‥‥!?」
遥太は彼女の胸から唇へと標的を変えて奪い行く。小夏は乱暴に唇を奪われると、舌を突っ込まれて為す術もなく絡め合う。
「ちゅ‥‥じゅる‥‥じゅるり‥‥じゅるる‥‥」
間違いない。目の前の男子高校生は自分を堕としにきている。
少しでも優しくしようと思った事を小夏は後悔した。彼は手白木颯人と同類だ。家庭の人妻を、自分の欲求のまま弄ぼうとする最低な人間だ。
小夏は文句の一つでも言って怒りを表そうとするが、口内で舌を這わせ合う事から抜け出す事が出来ない。
「むちゅ‥‥ちゅうぅ‥‥じゅる‥‥‥ちゅ‥‥」
キスの仕方はお世辞にも上手いとはいえない。慣れてない感じが伝わって分かるのだ。
「い、いい加減に‥‥!んっ‥‥して‥‥!」
口付けでとろけた脳内といまいち自由が効かない体という二つの枷がありながら遥太を睨みつける小夏。
ブラジャーを剥ぎ取る為に背中へと遥太は両手を伸ばす。その際にホックを外されまいと小夏はゴロゴロと転がって抵抗を試みようとしたが、動く前に徒労へと終わる。
力任せにホックを外されると、頼みの綱を失った乳房は重力から解放される。たゆん、と揺れる乳房はHカップのサイズで釣鐘型。やや上を向いたピンク色の乳首に、一円玉サイズ大の乳輪。小夏の胸は露わとなった。
「小夏さんのおっぱい‥‥」
遥太はゴクンと生唾を飲み込んで、左の乳首に目掛けてむしゃぶりつく。
「ちゅぶっ‥‥!」
「いやぁぁっ!やめっ‥‥!んっ‥‥んぁっ‥‥!」
拒絶の言葉はすぐに甘美な悲鳴へと変わる。
「こ、小夏さんのおっぱい良い‥‥!ちゅうぅ‥‥」
歯を使わず唇を使って乳首を甘噛をしているが、その刺激は当然小夏に伝わっている。
「ひうっ‥‥!んぁっ‥‥!す、吸っちゃ駄目‥‥!ひぃっ‥‥!」
余っている右の乳房も鷲掴みして遥太の左手で揉みしだかれる。小夏の乳房にどちらも逃げ場がない。
更に追い詰めるように、遥太はデニムパンツ越しの小夏の割れ目の位置へと手を伸ばそうとするが、
「いや‥‥!やめっ‥‥!だ、駄目‥‥!」
小夏はそれは拒絶するのだと、自ら足を閉じて触らせるのを阻害する。
やむなく遥太は小夏の立派な二つの乳房を味わう事になる。
「小夏さんのおっぱいどっちも大きくて柔らかい‥‥!ちゅぶぶっ‥‥!」
遥太は左右の乳房を揉みしだくと、今度は右の乳首を唇で吸い上げる。
「ひあんっ‥‥!やめっ‥‥!いやぁっ‥‥!」
小夏の乳首の周囲は既に両方共に遥太の唾液塗れでベトベトだ。
吸われては感じて、唾液も気持ちが悪い。それでも目の前の男子高校生は止めてはくれなかった。
「お、お願い‥‥!これ以上はもう‥‥!あぁんっ‥‥!やめっ‥‥!」
拒絶の言葉を口にするのに反し、体は思ったような自由が利かない。それだけではない。乳首の方はツンと主張するように立っている。
「小夏さんの乳首立ってます!感じてくれてるんですね!」
遥太にそれを指摘されると、小夏は言い訳のように言葉をまくし立てる。
「こ、これは‥‥断じて貴方だからじゃなくて‥‥!そう、暫く夫とそういう事が無かったからで‥‥!だから――」
断じて貴方の愛撫が気持ちよかったんじゃない。そう続けようとした矢先、
「あぁんっ!」
自分の乳首を吸われて甘い声を上げ、小夏の乳房は弄ばれ続けた。