第二十二章 女達の愛撫-3
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「裕君・・・」
そらちゃんの声が重なる。
「裕・・君・・・」
ためらいがちな桜さんの囁きも。
「裕君・・好きよぉ・・・」
かおりさんの甘くネバついた声も。
「あぁっ・・・ああっ・・あああっ・・・」
僕は快楽におぼれ、声を引きつかせている。
「あぁ・・・だ・・め・・・そ、そんなぁ・・・」
涙目で、かおりさん、そらちゃん、桜さんを見つめる。
(僕は・・僕は、なんて・・・)
淫乱で、いやらしいのだろう。
男でも、そう、思ってしまう。
映見を愛しているだってぇ・・・?
僕は自分を責める。
じゃあ、どうして今、この快楽を受け入れている?
女達の愛撫に身をまかせ、快感の声をもらしているのだ?
「ああっ・・ああっー・・・」
分からない。
ただ、ただ・・・。
叫ぶしかなかった。
「ああっああっ・・・あああっ・・ああっー」
女達の愛撫を受けながら。
僕は、その時。
快楽の海に沈んでいこうとしていた。