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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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突然の劣情-1

佐藤理央(さとうりお)。静岡在住。今年で三十九歳になる。
三十九になるとは思えぬ童顔な顔つきで、SNSや、適当に入ったバーなどで知り合った女と寝ることはしばしばあった。
彼女を作る気もない。

なぜならーーずっと思っている人がいるからだ。

あれは去年の春頃、まだ肌寒い時期だっただろうか。
二月の今から、約一年ほど前だった。

同じ会社に勤める武島隼人(たけしまはやと)と藤沢出張に行った時のこと。
東京本社から出張で藤沢に出てきていた先輩の女性を、いやらしい雰囲気を作り出して、犯してしまったことがきっかけだった。

二人で泊まるホテルの部屋でーー
飲み会の宴もたけなわ、先輩が帰ろうとするところに、指先を触れて、甘えた。
隼人も彼女の唇に優しくキスをし、あくまで乱暴にはせず、震えるその体に、理央も指を這わせてーー

彼女は未亡人だった。
未亡人の彼女だって、きっと寂しいだろう。
そんなことを隼人と話しながら、ひどい画策をしたのだった。

ーーだが。
理央は見事に、その体に溺れてしまった。
ただのゲーム感覚だったつもりだったのに。
柔らかな肌。
嫌だと言いつつ、次第に理央の体を求めて、触れば触るほど、だんだんと高くなるあの声。


「く、ぅ……う…」

そんなことを思いながら、目の前の、理央より十ほど若い女に自らの逸物を咥えさせていた。

セックスは気持ちいい。だけどーーー




「元気ないじゃない」

ふと、隣の社員ーー中村加奈子に話しかけられた。
理央より、六歳年上の女性だ。

ちょうど昼休憩の時間。
外に食事をしに行っているのか、部屋に人はまばらだった。

昨日のセックスだって気持ちよかった。にもかかわらず、どこか、心がからっぽだった。

「そう、すかねぇ…」

加奈子のいる、左側を見やる。笑うことも出来なかった。

「ほら、やっぱり元気ない。体調悪い?」

黒縁のメガネを掛けていて、黒のロングヘア。
濃い茶色のジャケットに、揃いのロングスカートを履いている。
真面目そうだが、年相応に綺麗めな服装をしていて、オシャレだな、と理央は常々思っていた。

加奈子はコーヒーをすすり、焼きそばの挟まったパンを齧る。
彼女は弁当を作るタイプではなく、また、見た目の真面目そうな印象の割に、昼はカップ麺などを食している。
理央には、そのギャップが実はツボだった。
もちろん仕事が忙しい、ということもあろうが。

「いや、体調悪いとかはなくて」

「ふぅん。じゃあ、アレか。女の子とか」

「う、ぇ、ぁっ」

思わず、理央は変な声を出す。
理央は、社内で女性に手を出すことはしなかったし、だからこそ自分の女性関係を特に隠すことはしなかった。
静岡の特定の地域の中で、見られることも多々あった。
遊びに行くところなど、当然決まってくるからだ。
もちろん、加奈子も理央が遊んでいることくらい、聞いているだろう。


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