第十九章 キス(映見)-1
第十九章 キス(映見)
二人の男達は戸惑いの表情を浮かべている。
ヘッドボードにもたれて待つ私のことを、どう扱っていいか悩んでいるようだった。
無防備な獲物を、どこから食らいつくか、お互いを牽制するようにチラチラと視線を交わしている。
バスローブは脱ぎ捨てられ、ギンギンにエレクトしたペニスが2本、反り返っている。
私の喉は何度も上下し、興奮を抑えきれないでいた。
犯される。
不安と恐怖に交じり、不条理な期待が沸き上がってくる。
あの時の興奮が蘇る。
男二人にレイプされた忌まわしい記憶。
だが、切ないまでの官能をおぼえていた。
忘れることはできない。
(だけど、そう・・・)
早く、上書きしてほしい。
激しい蹂躙を望んでいる。
メチャクチャにしてほしい。
潤んだ瞳で訴えている。