第十九章 キス(映見)-3
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(ああ・・・わ、わたし・・・。)
画面を見ながら、興奮している。
犯されている実感の記憶が、ひしひしと伝わってくる。
まだ、始まったばかりだというのに。
男達の愛撫を嬉しそうに受け止めているじゃないか。
チラリと裕君を見ると、血走った目で食い入るように画面を見つめている。
私の手を握った力が更に強くなってくる。
「裕君・・・」
私のささやきは届かないのだろうか。
ひたすら、画面を追っている。
藤本さんがズームアップした、私と新藤さんのキスシーンを。