『鬼と、罪深き花畜』-21
「ミツル、どこで感じてるんだ?」
先生は絵筆で僕の肉茎の先端を掻き上げながら、意地の悪い質問をしてくるんです。
「……ぜ、全部、感じますっ」
「どこが感じるのか言ってみろ」
「あああっ。全部ですうっ。ち、乳首も……オチンポも……ああっ。お尻の奥もっ」
目の前がほんとに真っ白になって身体が宙に踊り上がった気分で僕は哭き叫んでいました。いくら哭き叫んでも、全身を弾けさせる快美の炸裂が何度でも襲ってくるんです。
ザーメンを吐き出す射精の絶頂感とは違って、潮を噴き上げさせられた凄まじい絶頂の連続とも違って、アナルの奥深くからマグマのような熱い塊りがお臍のあたりから噴き上がるような牝イキです。身体が砕けそうな牝イキが断続的に続くんです。
「い、いいのおっ……イ、イキつづけて、狂っちゃううっ。も、もう許してえっ」
「グハッ。こいつはただの美しい女ってだけじゃないな。すぐに底無しの淫乱な女になりそうだ」
先生の僕を辱める言葉が遠くの方から聞こえているような感じでした。何もかもが遠くに霞んでしまうくらい、淫蕩で倒錯的なバラ色の魔界に舞い上がっていたんです。
そんな僕の首を絞めあげて、先生はキスしてくれたんです。心まで吸い取られるような嫌らしいキスでした。僕の脳内で快楽中枢が決壊を起こして、身も心も凄まじい濁流に溺れてしまったんです。
「身に沁みて分かっただろ、おまえは俺の女だ。全身が性感帯の女に変えてやる」
耳朶を歯でかじられながら決壊している脳の奥深くにまで囁き込まれ、僕は牝哭きしながら更なる絶頂の高みに飛翔していたんです。