第十八章 キス(裕君)-2
(ゆ、裕君・・・)
映見の声が聞こえたような気がした。
握っていた手に力がこもっている。
僕も強く握り返した。
二人は食い入るようにテレビの画像を追っている。
「んんむぅ・・んんふっ・・・
んっ・・・んっ・・・」
そらちゃんのキスは最初から激しかった。
桜さんから奪い取るようにすると、すぐに舌を差し入れてきた。
若い、弾力のある唇が極上の味とともに、快感をくれる。
「裕君・・裕君・・・あふぅ・・んんん・・」
そらちゃんの顔が目の前にある。
勾玉のような大きな瞳が時々あらわれ、視線と共に潤んだ光を投げてくる。
「好き・・好きぃ・・・裕君・・・」
愛のささやきは、どんな愛撫よりも官能を与えてくれる。
僕の名が呼ばれる度に、映見の手がギュッと握り返してくる。
「ンフフフフ・・・」
かおりさんがカメラを持ったまま近づいてくる。
興奮しているのか、荒いタメ息のような風が頬に当たる。
かおりさんはカメラをそっと置くと、僕の身体にまたがるように抱きついてきた。
全裸の豊満なバストは相変わらずの迫力だ。
三人は僕が待つベッドの前で「スタート」の声と同時にバスローブを脱いだ。
まぶしいほどの美しい裸体が三つ並ぶさまは、桃源郷のようだった。
意外だったのは、そらちゃんのボリュームのある乳房だった。
Fカップは優にありそうな大きさは、かおりさんと比べても遜色ない。
桜さんも形の良いカップがツンと上を向いている。
夢のようなシチュエーションで、僕達のプレイが始まった。
僕は果たして、捕虜のようにレイプされていくのだろうか。
高まる期待と興奮の記憶が、画面を通して次々に浮かび上がってくる。
隣りで息を殺して見つめる、映見の温もりを感じながら。