第十六章 バスローブ-1
第十六章 バスローブ
【あっ・・・・?】
映像が現れた瞬間、僕と映見は同時に声を出した。
画面は僕の顔のアップで始まった。
ゆっくりとズームダウンして、バスローブを着た全身が映されていく。
キングサイズのベッドのヘッドボードに寄り掛かる僕は、不安そうな表情で映っている。
画面が変わり、かおりさん達、三人のシルエットが現れた。
三人共に僕と同じバスローブを着て、並んで立っている。
小型カメラを持つかおりさんを真ん中に、桜さんとそらちゃんが両脇で見つめている。
心なしか、三人共に楽しそうに微笑んでいるようだった。
実際、三人はこれから始まるプレイに興奮しきっていた。
映見と三人の男達が残るコテージを後にして、僕達四人は隣のコテージに向かった。
僕を挟むようにして、両脇から桜さんとそらちゃんが腕を絡ませ、歩いている。
まるで犯人を連行するみたいで、そらちゃんなどは嬉しそうな声を出していた。
「さっ・・・裕君は今から、
私たちの捕虜になったのよ。
キリキリ歩きなさいっ・・・」
桜さんは口下手なのか、言葉は発しないがギュッと僕の腕をつかんでいる。
「はい、着いたわ・・・・
歓迎会にようこそ・・・」
かおりさんが得意げに声をあげた。