第十六章 バスローブ-2
部屋の中は、先ほどいたコテージと全く同じ間取りだった。
三角形の屋根に合わせた勾配の天井が吹き抜けるリビングと、奥に大きなベッドが配置されている。
キングサイズだから、幅は2m以上あるだろうか。
しかも、それが2台、隙間なくピッタリと横づけされている。
いわゆる、ハリウッドツインというベッドレイアウトらしい。
合計4m以上のベッド幅は、まるでリングのマットのようで、複数人でセックスするには十分なスペースを確保していた。
その両脇にビデオカメラが2台、前後斜めの位置でセットしてある。
あらゆる角度から映せるよう、抜かりない配置だった。
「じゃあ、まずはシャワーをあびましょう。
裕君、先にどうぞ・・・」
かおりさんは、ベッド脇のテーブルに飲み物のペットボトルを置いている。
恐らく、藤本さんの配慮だろうか、相変わらずの気のつくことだ。
そのことだけで、これからの隠微で激しいシーンが想像される。
僕はエレクトした股間を見られないよう、急いでバスルームに入っていった。
手早くシャワーを済ませ、バスローブの姿を現せると女性達の歓声があがった。
「うわー・・・いよいよって、感じするぅ」
そらちゃんの言葉が、三人の気持ちを代弁していた。
三人共に興奮で、目が潤んでいる。
それもそのはずである。
僕という生贄を前に、三人でレイプしようというのだ。
いつもは受け身がちな、女性の立場が逆転している。
男を犯すことに、異常なまでの興奮が沸き上がっているようだ。