第十四章 自己紹介-8
「しかも、今日は・・・裕君・・・
こんなイケメンが御相手してくれるなんて、
超、ラッキーって、感じぃ?」
「おいおい・・・そんなこと言ったら、
剛ちゃんや藤本さんに失礼だろ?」
秋生の指摘に、そらちゃんは舌を出した。
その仕草も可愛く感じた。
「メンゴメンゴ・・・
渋いおじさま達も素敵なんだけどぉ・・・
ね、かおりさん?」
「フフッ・・・・そうね。
裕君・・・若槻さん・・・若いし・・・」
「えっー・・・かおりさんっ・・・
そりゃないっすよぉ・・・
俺が一番若いしぃ・・・」
「い、いやぁ・・・」
照れるしかない僕は映見の視線を気にしながら、頭をかいた。
「まぁまぁ・・・それぐらいでいいでしょう。
椎名さん御夫妻のおかげで、
だいぶ場が和んだようですし・・・」
助け舟を出した藤本さんが手元のコーヒーカップを手に取り、一口すすった。
そして、おもむろにこれからの予定を説明し始めた。
「秋生さんがおっしゃったように、本日の会場は、この自然の里コテージになります。今回は2件を借り切っていまして、これから2組に分かれます」
かおりさんを除く6人は聞き漏らしが無いよう、真剣な表情で藤本さんを見ている。
新藤夫妻、椎名夫妻ともに事前に聞いてなかったのか、意外そうな顔をしている。