第十四章 自己紹介-7
「そっかー・・・裕君かぁ・・・可愛いじゃん。
ねぇ・・・?」
「な、何だよ・・・
何で、俺に聞くんだよっ・・・?」
「だって、アンタ・・・
映見さんの方ばっかし、見てんじゃん・・・」
「えっ・・そ、そんなことねぇって・・・」
「興奮してんの、バレバレだっつーの・・・
ねぇ、裕君・・・?」
「えっ・・・?
ハ、ハァ・・・」
何と答えていいか分からず、あいまいに返事をした。
「こいつも私も元ヤンキーで、
バカだけど根はいい奴だから許してねぇ?」
片目でウィンクする仕草が、超可愛い。
「こんな奴でも、好きで結婚したしぃ・・・
でも、ぜってー・・浮気しそうだしぃ・・・」
チラリと横を見る。
「だからぁ・・・
それなら、お互い分かるとこで、
その・・・しよぉって・・・」
そらちゃんも根は純情なのだろうか、話しながら頬が赤く染まってきている。
「二人で入会して試してみたら、
もうビックリ・・・」
興奮してきたのか、映見の方に手を伸ばした。
自分の手に重ねられた温もりに驚いた映見は、大きく目を開いていた。
「すっごい・・・気持ちいいんだからぁ・・・
その・・・セックス・・・」
無邪気に映見の手を、もてあそぶように絡めている。
「アキちゃん・・・
旦那以外の男に抱かれるのが・・・
スリル満点でぇ・・・」
可愛い女の子から語られる赤裸々な事実が、隠微な興奮を呼ぶ。