第十四章 自己紹介-5
当然である。
こんな可愛い女の子とこれからセックスできるなんて、まるで夢のようだ。
自己紹介だけで、僕の股間はエレクトしっぱなしだった。
これでは、本番までもつのだろうかと僕は不安になった。
「じゃあ、次は若槻さん・・・お願いします」
そんな僕の気持ちは手に取るようにわかっているはずなのに、藤本さんは事務的に促してくる。
「う、えへんっ・・・」
軽く咳払いする僕に対して、映見を除いた六人の視線が集まった。
映見も緊張しているのだろうか、幾分、俯き加減の姿勢でいる。
「ぼ、僕・・・
私は・・・若槻裕太・・・27歳です」
藤本さんはじめ、新藤さんや秋生、男達の表情は変わらない。
かおりさんは微笑みを浮かべながら聞いている。
桜さんと、そらちゃん(こちらは勿論、ちゃんづけです)は瞳を潤ませて見つめてくれていると感じたのは、気のせいだろうか。
僕の股間がさらにエレクトした。
「え、映見・・・」
隣りに座る妻に小声で促すと、ハッとした表情で映見が顔を上げた。
「わ、私・・・
私は・・・若槻・・映見・・・26歳です」
少し声が裏返っているのは、かなり緊張しているせいだろう。
(がんばれ・・映見・・・)
僕は心の中で応援している。