第十四章 自己紹介-10
「ええっ・・・そ、それって・・・」
「3P・・いや、4Pをするってことでしょうか?」
秋生の言葉を奪うように新藤さんが、声をかぶせた。
「よ、4Pって・・・」
僕の頭は、興奮で沸騰していた。
てっきり、2組ずつのペアに分かれてプレイするものと思っていたのだ。
それだって、目の前でセックスしあうことを想像しただけで興奮していたのに。
(そ、それを・・・)
1対3でセックス・・・いや、乱交プレイをしようというのだ。
映見が目の前の3人の男達に犯されるシーンを想像するなんて、到底できない。
歓迎会どころか、これじゃあ、レイプじゃないか・・・。
「ち、ちょっと待ってください・・・」
その提案は却下ですと言おうとした僕の手を、映見がつかんだ。
「えっ・・・?」
驚きの目をむける僕に向かって、映見は静かに頷いた。
そして、キッパリとした口調で言い切ったのだ。
「分かりました。
歓迎会・・・謹んで、御受けします」
僕の手を強く握る小さな手が、小刻みに震えている。
その迫力に、僕は何も言い出せなかった。
「良かった・・ありがとう、映見さん」
藤本さんが安心した表情で言った。
「映見さんが反対でしたら、
この企画は流れたでしょう」
そして、かおりさんに向けて微笑んだ。