第十二章 深夜のスワッピング-1
第十二章 深夜のスワッピング
「ああっ・・あああああっー・・・」
何度目かの絶頂の後、かおりさんは大きく背中をのけぞらせた。
「おおおおっ・・おおおおぉっー・・・」
咆哮と共に吐き出したザーメンが、かおりさんの体内で弾ける。
【はぁっ・・・はぁっ・・はあっ・・・】
二人の荒い息が重なったまま、徐々にフェードアウトしていく。
「かおりさん・・・」
「裕君・・・」
ずっと前からの恋人同士のように囁き合う二人。
長いキスがようやく終わりを告げる頃。
二階から漏れる声に気づいた。
『あんっ・・・いやっ・・ああっ・・・
いいっ・・いやっいやっ・・・』
それは映見が出す、官能の雄たけびであった。
『こんなっ・・こんなぁ・・・』
どんな体位をしているのだろう。
『いやっ・・・いやっ・・恥ずかしいぃ』
かおりさんでさえ、聞いていて赤らむほどの絶叫だった。