続・花ホテル〜first night〜-19
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――――――それから1ヶ月後、
「ああ、お陰さまでうまくいっているよ・・・うん・・・うん、従業員の方も、そう・・・何とか落ち着くところに落ち着きそうだ・・・・いや、こちらこそ、色々気を遣わせてしまって・・・・」
卓上電話の受話器越しに、佐々木は友人の浜口に礼を言う。
だが流石の浜口も、電話の相手が昼間から恋人の寝室において全裸の状態で立ったまま会話していることなど想像すらしていなかっただろう。
「・・・・で、僕の方?ああ、お陰さまで・・・・そう、とりあえず次の落ち着き先は目処をつけた。当面はそこが新たなるスタートラインになるかな・・・・杏子、さんか・・・・・うん、そうだ。元気にしている」
杏子とのことをつい他人行儀な言い回しに訂正しながら、
佐々木はチラリと自らの足元に目をやった。
紺色のワンピース水着に身を包み、両膝を床につけ、そして佐々木の反り返った象徴を口に含んでいる杏子の姿に。
一瞬会話が途切れたことで、杏子の方も上目遣いで佐々木の方を見上げてくる。その妖しい雰囲気に流石の佐々木も息を飲んだ。
佐々木としては下腹部から緩急つけてじわりじわりと押し寄せてくる杏子の
愛撫に、電話先に気づかれないよう声をあげるのを必死で我慢している状態だった。