続・花ホテル〜first night〜-13
そして、
「はあ・・・・・ぅっっ!!」
突如背骨を伝って全身を貫いた感覚。
杏子は思わず腰を浮かせ、唇を噛み締めつつ背中を弓なりに反らして大きくのけぞった。
佐々木も杏子の腰がガクガクと震える様子を察し唇を茂みから離す。
やや息を弾ませ、目を閉じたまま全身に残る気怠さの中、杏子は佐々木が自身の腰をベットの上に下ろし、覆い被さるようにして近づいてくるのに反応できないでいた。
手足をだらりと垂らしたままベットの上で脱力する中、
ふと気づくと仰向けの乳房に鼻息を感じる。
目を開けて首を動かすと、杏子の裸体に覆い被さりながら胸元に顔を寄せる佐々木の頭が間近に映った。
「ここも綺麗だ・・・・・」
佐々木の呟きに杏子は返事すらできない。
だが汗ばんだ彼女の乳房の先端は、彼女の内心を代弁するかのように屹立し、眼前の男の愛撫を待ち受けていた――――――――