続・花ホテル〜first night〜-11
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―――――逞しい両腕で横抱きにされ、ベットの上にゆっくりと降ろされた時、
杏子は自然と両足を曲げ、両腕を頭の後に回す形で横たわった。
首をやや前方に傾けると、ベットの足元に立つ佐々木が自らのシャツを脱ぎ、ズボンのベルトを緩めズボンを下ろしているのが見える。
身体の内側に先程の愛撫の余韻が残る中、
佐々木が自らの裸体、特に彼の下腹部で脈打ち立ち上がっているものを外気に曝している様を目の当たりにし、
杏子は思わず唾を飲み込み、その乳房の先と茂みが自然と熱を帯びた。
花ホテルの経営を初めてから今の今まで男と夜を共にする機会もなかった杏子には本当に久しぶりの昂りだった。
いや、過去の結婚の時にもあったかどうかも分からない。
ある意味で初めての昂り、なのかもしれなかった。
杏子への眼差しを外さないまま、
佐々木がベットの上に片膝をつく。
ベットのスプリングが新たなる重みを受けて軋む。
杏子をやや見下ろす形でベットに上がってきた佐々木が、杏子の両膝に手を添えて閉じられていた両足を開き始める。
「やっ・・・・・・」
恥ずかしさのあまり思わず足を閉じようとするも、佐々木はそれを許さない。
杏子の抗いも受け流す形で彼女の両足を開き切る。
先程佐々木の指の愛撫に曝された下腹部の茂みが、改めて彼の視線に曝されることになった。
「ああっ・・・・・」
杏子は恥ずかしさのあまり、両手で顔を覆う。既に結婚を2度経験した熟女とは思えぬ初々しい所作だった。
「なぜ、恥ずかしがるんです?」
「だって・・・・汚ないわ」
「シャワーは浴びられているんでしょう?それに・・・・さっきまで私の指を受け入れてくれて」
「やぁあ・・・・もう・・・・」
「私も男ですから、こんなことができれば・・・貴女を味わえればと心の片隅でずっと思っていたんです」
次の瞬間、杏子の両腿は大きく抱えあげられ、佐々木の両肩に担ぎ上げられる格好になった。
佐々木の鼻先に蜜でぬめった茂みがあらわになる。
佐々木はそのまま唇を茂みの中に押し付けた。