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『僕っていけない女の子?』
【SM 官能小説】

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『僕っていけない女の子?』-20

(6)
 退院の日、僕はママの持ってきてくれたスカートを初めて穿いた。JKのコスプレのようなチェック柄で、下がスース―する感じがたまらない。
 鏡に映る僕は丸坊主の頭を除けば、完璧な美少女だ。
 下着もかなりセクシーな感じのブラとショーツ。幻のオチンチンはショーツに納まりきらないで、先っちょがはみ出して元気にいなないていた。
「月に一度は定期検査に来るのよ」
 冴木先生の黒縁眼鏡の奥の瞳が妖しく光って、僕に誘いかけていた。
「はい。本当にありがとうございました。約束します……。月に2回でも、3回でも」
 冴木先生は僕に新しい命の息吹を授けてくれた第二のママであり、男と女の両方の快楽の凄さを教えてくれる美魔女だ。

 僕は街中を歩くだけでも、新鮮な歓びで胸が溢れかえった。
 男の人が何人も振り返って眺めるほど、僕は魅力的な女の子だ。頭に被っているニットの帽子を取れば、みんなはもっとギョッとして不思議な頭の美少女を眺めるだろう。

 黒岩やタケシたちの不良グループに取り囲まれたこともあったが、僕は落ち着き払って彼らの要求をきっぱりと拒んだ。
「あなた達のような不良の相手、もう二度としないから、いくら付き纏ってもムダよ」
 毅然として突っぱねてやった。僕は彼らの本当の恐ろしさを知らないから、ビビることもなかった。
「チェッ。つまんねえ女になりやがって……」
 黒岩は僕の凄い剣幕にすごすごと退き下がっていった。過去の宮内薫は凶暴な彼らの恐ろしさを知っていて、嫌々従っていたのかもしれない。

 宮内薫はどうして三回も死のうと思ったのか、不思議でならない。
 頭がガガーンと鳴ってどんなに辛くて恥ずかしい過去の記憶が蘇ってきても、僕はもう平気な気がしていた。
「僕は宮内薫だけど……過去の宮内薫じゃないんだから」
 声に出して呟きながら、お尻を軽く左右に振るような歩き方をしていた。

 今日は卓也とのデート。
 卓也と遊んでやるのが今は一番愉しい。身体は反対だけど、僕が男で、卓也は女の子。今日は女の子になった卓也をどんな風に虐めてやろうかって考えるだけで、幻のオチンチンがミニスカートの下でビクビクッと跳ね返る。


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