『僕っていけない女の子?』-17
僕はショーツを脱いで、卓也に渡してやった。ちょっと僕も昂奮していて、舟底に染みが出来ていたけど、卓也ならその方が歓ぶという確信があった。
「ああん、カオルうっ。う、嬉しいっ。あたし、カオルの見てる前でしか、射精しちゃいけないって言われてるから……もう一カ月以上、牝汁を出してないの。本当よ」
卓也は自分のザーメンのことを牝汁と言った。
ズボンを脱ぐと女性用の真っ赤なショーツを穿いていて、そこから勃起したオチンポをはみ出させていた。院長のぶっといのに比べるとお粗末なモノだったけど、生白くて愛らしいオチンポを立派にいななかせていた。
僕は起き上がってベッドの縁に座り、患者服の裾を持ち上げた。剃り上げられたばかりのツルツルのあそこ。蜜が滴っていたかもしれない女の子の股間を見せてやって、オナニーのオカズにしてやった。
僕も病室での淫らな露出にゾクゾクして、更に蜜汁をトロトロッと垂らしていた。
「ああっ。カオルうっ……あのね、ちょっと変なこと訊くんだけど、どうしてカオルは入院以来、僕って言うようになったの?」
僕の真っ白いショーツの匂いを嗅いだり、舐めたりする姿を僕に見られながら、卓也は恥ずかしそうにオチンポをしごいていた。
「僕って言うと、変に聞こえるかなぁ……実はね。僕の頭の中に、ちょっと変な男が棲むようになったからよ」
僕の命を救ってくれた催眠療法の秘密をちょっとだけ卓也に打ち明けてやった。
「あああっ。カオルが男だったら、それって……あたしには最高に素敵なことよっ」
「そうだろ……卓也は女の子。僕は女の子の姿をした男さ」
「ほんとに心が男になってくれたのね……す、凄い奇跡みたいっ」
卓也は女の子のような目をキラキラ輝かせて心から歓んでいる様子だ。今にも射精しそうな真っ赤な貌になっていた。
「やっぱり、出しちゃダメッ」
僕には男の身体とか牡の欲望のことはよく分からない。卓也が一カ月以上も禁欲していたってことがどれほど辛いことなのかも、本当はよく分からない。卓也に残酷なことを言ってしまったのかもしれないけど、僕は病室でザーメンの臭いを嗅ぎたくなかった。
「ええっ。そ、そんなぁっ……ひどいっ」
僕に言われて卓也はオナニーを即座に中断した。恨めしそうなその悩ましい女顔が面白い。困惑と苦渋、それに僕から残酷なことを命じられるMの歓喜を浮かべていた。
「うふっ。一カ月以上我慢したんだから、あと数日くらい我慢出来るでしょ?」
僕が残酷になればなるほど、卓也は嬉しいらしい。
「ああん。カオルの意地悪うっ」
「その代わりに、僕のここを舐めさせてあげるから我慢するの」
僕は両脚を開いたままベッドに倒れ込んで、ツルツルのオマンコを舐めさせた。
「あああっ、卓也っ……いい感じ。卓也の犬舌、凄くいいわっ」
舐めさせながら、卓也とのこんな関係はこれからも続けていいような気がしていた。
僕が三度も自殺しょうとした原因が、卓也とのこんな倒錯した関係にあったとは思えない。卓也の女性化願望をちょっと気味悪く感じることもあったけど、僕だって変な性癖があるみたいだ。
ここで卓也にオシッコを飲ませたらどんなに気持ちがいいだろうなんて、変な想像をしながら眩暈がするような女の子の愉悦に浸っていた。