第七章 懺悔-1
第七章 懺悔
ワインが半分ほどになったころ、祐君の目がトロンと重たそうに見えた。
裕君、お酒は飲むけど、それほど強い方ではない。
夕食でビールなんか飲むと、テレビを見ながらソファーでよく、うたた寝する。
「裕君・・・眠そうだけど、大丈夫・・・?」
「だ、大丈夫だよっ・・・」
心配気にかけた声を否定しながらも、顔は真っ赤になっている。
(たぶん・・・)
今夜の事を想像して、飲みすぎたみたい。
(キャッ・・・)
私、エッチなこと・・・想像している。
きっと、私の顔も真っ赤になっているかもしれない。
「少し、横になったら、どう・・・?」
「じ、じゃあ・・・少し、だけ・・・」
かおりさんの優しい囁きに素直にしたがった祐君は、ソファーに腰をおろした。
毛布をとりに行くかおりさんを、まるで幼子のように待っている。
「じゃあ、おやすみなさい。ボウや・・・」
かおりさんのジョークに微笑みを返した裕君、目を閉じた。
まだ、夜は長い。
少し寝て、酔いを醒ます方が賢明だとか思ったのかしら。