第六章 再会-6
「やれやれ・・・」
藤本さんが、あきれた声を出した。
僕も笑みを返しながら言った。
「素敵な人ですね・・・
明るくて・・そして、美しい・・・」
「そんなに、良かったかい・・・?」
ニヤニヤした顔で聞く。
「そ、そりゃ・・って、
藤本さんだって・・・」
「最高だよ、映見さんは・・・」
僕の言葉を遮るように、素早く答えた。
「ウブで素直で・・
恥じらいがある・・・」
感慨深げに言う表情が本当に嬉しそうで、少し、嫉妬した。
この人に映見、僕の妻は開発されたのだから。
二人に会うまでは純情というかカタブツだった妻が、あれほど激しく燃えるなんて。
大きく声をだしながら、絶頂感を味わっていた。
しかし、それは僕も同じだ。
かおりさんの絶妙なテクニックと、映見が犯されるシーンを見ながら凄く、興奮したんだ。
あれほどの快感は味わったことがなかった。
だから今日、二人と再会することに胸が異常に高鳴っていたのさ。
「じゃあ、改めてよろしくお願いいたします」
差し出す手を、奇妙な一体感を抱きながら強く握り返した。
「こちらこそ、よろしくお願いいたします」
僕の返事に藤本さんが白い歯をこぼした。
涼しい風が吹き込み、木々の影が揺れている。