第五章 惨劇-5
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「ふふふふ・・・良い絵だぜ」
満足気に笑いを漏らす茶髪は、携帯電話を脱いだ衣服の上に置きタバコに火をつけた。
「ふっー・・・」
大きく吐いた煙越しに、重なったシルエットが動いている。
「あんっ・・あんっ・・・あっ・・あっ・・・」
「ほぅっ・・おぅっ・・・おっ・・おっ・・・」
後ろから抱きかかえられるように突き上げる男の動きと二人の声が、シンクロしている。
とてもレイプされているようには見えない。
「全く、エロい女だぜ・・・」
二人の男達と続けさまに交わる様は、まさに獣のようである。
自分のザーメンが光る映見の股間を、食い入るように見つめている。
既に射精後から回復したコックは、反り返るようにそそり立っていた。
タバコをもみ消した茶髪は、ロンゲに向かって声をかけた。
「さぁ、お楽しみはこれからだぜ・・・」
「へへへへへっ・・・」
映見のバストを両手で揉み解しながら、返事の代わりに笑い声を放つ。
「はぁっ・・・はぁっ・・あっ・・はぁっ・・・」
官能に咽ぶ映見は、近づいてくる男を見ていた。
「さぁ、楽しもうぜ、お姉さんっ・・・?」
否定することも出来ず、男の言葉を素直に聞いている。
半開きになった口元から、ため息のような声が漏れる。
「あぁ・・あはぁ・・・あぁ・・・・」
汗と涙が滲む切れ長の瞳に、男のニヤついた顔が映っていた。